内部管理責任者資格の完全ガイド|会員・特別会員の違いから難易度・合格率や勉強方法まで徹底解説!

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こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの hiro です。

一種証券外務員資格試験に合格された方は、内部管理責任者資格まで目指すべきかを悩まれるかもしれません。

内部管理責任者資格とは、日本証券業協会において、金融商品取引法その他の法令諸規則などの遵守状況を管理する職務を任せられた者が保有する資格で、証券会社や銀行などの金融機関で管理職を目指す方は取得しておきたい資格といえます。

今回は、内部管理責任者資格の会員と特別会員の違いから試験の難易度・合格率や学習テキストなど詳しく解説します。

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わたしは特に管理職を目指しているわけではありませんが、一種証券外務員資格取得後に、せっかくだからと内部管理責任者資格まで取得してしまいました。

この記事はこんな方におすすめ
  • 一種証券外務員資格試験に合格
  • 証券会社や銀行などの金融機関で管理職を目指している
  • 証券会社や銀行などの金融機関で営業活動よりも管理や指導・育成に関心がある

これから資格取得を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

\ この記事を書いた人 /

・1級FP技能士
・CFP®認定
・金融業界在籍29年
・営業職28年経験
長年培った知識・技術・経験を基に情報発信します。

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運営者 FP hiro

目次

内部管理責任者資格とは?会員と特別会員の違いや役割を詳しく解説

内部管理責任者資格とは、日本証券業協会が主催する内部管理責任者資格試験の合格者に付与される公的資格です。

この資格は、証券会社や金融機関などにおいて、内部管理体制の構築・運用を統括する責任者としての知識と適性を証明するものです。社内のコンプライアンスやリスク管理を担うために不可欠な資格とされているため、金融業界でキャリアアップを目指す人にとって重要なステップになります。

また、内部管理責任者資格には会員特別会員の区分があり、それぞれ所属する機関や業務範囲が異なります。ここでは、その違いと資格者の主な役割について詳しく解説します。

内部管理責任者の会員・特別会員の違いをわかりやすく解説

内部管理責任者資格には、「会員」「特別会員」の2つの区分があります。

どちらも日本証券業協会が主催する内部管理責任者資格試験に合格したうえで登録が必要ですが、所属する機関や業務範囲が異なる点が大きな特徴です。

会員の内部管理責任者とは

「会員」に区分されるのは、証券会社など日本証券業協会の正会員に所属する金融機関で内部管理業務を行う責任者です。

主に、顧客取引の適正管理やコンプライアンス体制の整備など、営業部門全体の監督・指導を担います。証券会社の営業現場における内部統制の中心的存在といえるでしょう。

特別会員内部管理責任者とは

「特別会員」は、金融商品取引業者や銀行・保険会社など、正会員以外の機関で業務に携わる場合に必要となる資格区分です。

業務範囲は正会員と同様に内部管理業務全般を含みますが、所属組織や扱う金融商品の性質に応じて、より限定的な管理・監督業務を担うことが多いのが特徴です。

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特別会員は、正会員と同じ業務はできないため証券会社に転職することはできませんが、正会員は、特別会員の業務を行えるため銀行などの金融機関に転職しても問題ありません。

内部管理責任者資格がおすすめの人・向いている人の特徴

内部管理責任者資格は、営業よりも組織の管理や人材の指導・育成に関心がある方に特におすすめの資格です。

営業活動よりも管理や指導・育成に関心がある方にはおすすめ

内部管理責任者は、法令遵守やリスク管理を通じて、職場全体の業務を正しく導く役割を担います。

営業経験を活かしながら、チームを支える立場で活躍したい方や、マネジメント・コンプライアンス分野でのキャリアアップを目指す方向いています。

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証券会社や銀行などの金融機関で管理職を目指している方は、内部管理責任者資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

内部管理責任者資格試験の概要|受験資格・申込方法・試験概要をわかりやすく紹介

内部管理責任者資格試験は、内部管理責任者として必要な知識とスキルを測る公的資格試験です。

試験では、金融商品取引やコンプライアンス、内部管理体制の知識が問われ、合格者には日本証券業協会が主催する内部管理責任者資格が付与されます。

ここでは、受験を検討している方のために、資格取得までの流れや試験概要をわかりやすく解説します。

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試験の出題範囲や申込方法、受験資格を早めに把握し、効率的に学習計画を立てましょう。

内部管理責任者資格試験の受験資格をわかりやすく解説

内部管理責任者資格試験の受験資格は、所属区分や保有資格によって異なります。

日本証券業協会の協会員に所属し、会員一種証券外務員資格保有の方は、会員内部管理責任者資格として試験を受けることが可能です。

また、正会員以外の金融機関に所属する場合は、特別会員一種外務員資格保有が条件となり、特別会員内部管理責任者資格として受験できます。

【受験資格】
会員一種証券外務員資格保有 ➡ 会員内部管理責任者資格
特別会員一種証券外務員資格保有 ➡ 特別会員内部管理責任者資格

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日本証券業協会の協会員に所属していない一般の方は、受験することはできません。

自身の所属状況や資格を事前に確認することが必要です。これによって、スムーズに受験申込を進められます。

証券外務員資格については、こちらの記事で詳しく解説しています▼▼▼

内部管理責任者資格試験の申込方法と合否結果の確認方法

内部管理責任者資格試験は、毎営業日に実施されますが、試験会場によって実施状況が異なる場合があります。受験の準備を進める際は注意が必要です。

なお、受験の申し込みは個人で直接行うことはできず必ず所属先を通じて日本証券業協会へ申請する必要があります。試験終了後の合否結果も、原則として会社経由で通知されます。

【内部管理責任者資格試験受験申込】
所属先の証券会社や銀行などの金融機関から日本証券業協会への申込み

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合否結果も所属の会社経由で知らされます。

このため、所属先との連絡を密に取り、申込手続きや結果確認の流れを事前に確認しておくことが、スムーズな受験準備につながります。

内部管理責任者資格試験の出題範囲・試験概要

内部管理責任者資格試験は、会員内部管理責任者資格特別会員内部管理責任者資格内容や難易度に差があります。ただし、科目・おもな項目は同じで、金融商品取引法、コンプライアンス、内部管理体制に関する知識が中心に問われます。

試験は実務に直結した問題が多く、法令遵守やリスク管理の理解が重要です。

会員内部管理責任者資格試験

会員区分に所属する受験者向けの試験で、主に自社業務に沿った事例問題が出題されます。

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会員内部管理責任者資格試験
出題範囲内部管理責任者として、営業単位における内部管理を行うに必要な金融商品取引法その他の法令諸規則等に関する知識および実務的知識について、「会員営業責任者・会員内部管理責任者必携」(日本証券業協会発行)の内容を中心として出題されます。
出題数・配点50問500点満点(各問10点満点)
合格基準500点満点のうち7割(350点以上)
試験方法出題・解答等はパソコン上で行われます
パソコンの操作はマウスを使用します
試験時間1時間30分(90分)
参照:内部管理責任者資格試験受験概要

基本的な法令遵守や内部管理の知識を問われ、「会員内部管理責任者資格」として合格者が認定されます。

特別会員内部管理責任者資格試験

正会員以外の金融機関に所属する受験者向けの試験です。

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特別会員内部管理責任者資格
出題範囲特別会員の内部管理責任者として、営業単位における内部管理を行うに必要な金融商品取引法その他の法令諸規則等に関する知識および実務的知識について、「特別会員営業責任者・内部管理責任者必携」(日本証券業協会発行)の内容を中心として出題されます。
出題数・配点30問300点満点(各問10点満点)
合格基準300点満点のうち7割(310点以上)
試験方法出題・解答等はパソコン上で行われます
パソコンの操作はマウスを使用します
試験時間1時間(60分)
参照:特別会員内部管理責任者資格試験受験概要

出題内容は会員試験と同じ科目ですが、実務例や事例の設定に若干の違いがあり、「特別会員内部管理責任者資格」として認定されます。

内部管理責任者試験の難易度・合格率は?効率的な勉強法とおすすめテキストも紹介

内部管理責任者資格試験では、内部管理責任者として、営業単位における内部管理を行うに必要な金融商品取引法その他の法令諸規則等に関する知識および実務的知識について、「会員営業責任者・会員内部管理責任者必携」(日本証券業協会発行)の内容を中心として出題されます。

>>>日本証券業協会

会員内部管理責任者資格試験 難易度・合格率

直近5年間の合格率をまとめてみました。

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令和6年度
(2024年度)
令和5年度
(2023年度)
令和4年度
(2022年度)
令和3年度
(2021年度)
令和2年度
(2020年度)
受験者数16,55315,13514,95316,93417,034
合格者数13,35912,22712,12713,82114,478
合格率80.7%81.0%81.0%81.0%84.0%
参照:業務・財務資料 | 日本証券業協会

会員内部管理責任者資格試験の直近5年間の合格率は80~84となっています。

資格の性質上、倫理的な問題が多く出題されます。また、一種証券外務員資格試験と重なる部分も多いため、一種証券外務員資格試験の合格直後に内部管理責任者資格試験を受験すれば、ずいぶん簡単に感じることでしょう。

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わたしも一種証券外務員資格試験に合格した一ヶ月後に内部管理責任者資格を受験しました。

特別会員内部管理責任者資格試験 難易度・合格率

直近5年間の合格率をまとめてみました。

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令和6年度
(2024年度)
令和5年度
(2023年度)
令和4年度
(2022年度)
令和3年度
(2021年度)
令和2年度
(2020年度)
受験者数1,5701,7381,4751,8381,639
合格者数1,4901,6951,4201,7611,592
合格率94.9%97.0%96.0%95.0%97.0%
参照:業務・財務資料 | 日本証券業協会

特別会員内部管理責任者資格試験の直近5年間の合格率は94~97となっています。

特別会員内部管理責任者資格試験では、さらに難易度が下がります。

内部管理責任者資格試験の勉強方法とおすすめのテキスト・問題集

基本的には、内部管理責任者資格試験対策用のテキストや問題集などで学習していきます。

試験では過去問からも高確率で出題されるため、対策用のテキストや問題集を繰り返すことで十分に合格ラインに到達することができます!

以下はわたしが実際に試験対策で使用させていただいた『日本投資環境研究所』学習テキスト・対策問題集です↓↓

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日本投資研究所では、外務員資格取得支援サービスのほかにもFP資格者に対する継続教育講座など、金融機関に務めるビジネスパーソンの資格取得を幅広くサポートしています。

試験の難易度としては低い試験になりますが、まったく対策をとらなければ当然に落ちます(-ω-)/
しっかりと試験対策をとって一度の受験での合格を目指しましょう!

内部管理責任者資格取得後におすすめの関連資格・キャリアアップの道

内部管理責任者資格は、証券会社や銀行などの金融機関において、営業活動が適正に行われているかを監督するための資格です。内部管理責任者資格を取得された方には、以下のような資格がおすすめです。

これらの資格は、内部管理責任者資格と相性が良く、金融業界でのキャリアアップにもつながる資格です。ぜひ、目指されてみてはいかがでしょうか。

金融業界でのキャリアアップを目指している方は、あわせてこちらの記事もご覧ください▼▼▼

メンタルヘルス・マネジメント検定

メンタルヘルス・マネジメント検定は、メンタルヘルスの知識とスキルを評価するための検定試験で、大阪商工会議所と施行商工会議所が主催しています。この検定は、個人や組織がメンタルヘルスの問題を適切に認識し、効果的な対応策を実施する能力を評価するために設けられています。

受験者は、メンタルヘルスの基礎知識、予防と早期発見、心理的な負荷とストレスの管理、適切な対応方法、支援リソースの活用などについての知識と理解を持っていることが求められます。

  • Ⅰ種(マスターコース)➡人事労務管理スタッフ・経営幹部
  • Ⅱ種(ラインケアコース)➡管理監督者(管理者)
  • Ⅲ種(セルフケアコース)➡一般社員

受験に制限はなく、いずれのコースからも受験可能です。

検定試験に合格することで、個人は自身のメンタルヘルスの管理能力を向上させることができ、組織ではメンタルヘルスに関する問題に適切に対処することができるスタッフを育成することができます。

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メンタルヘルス・マネジメント検定は、個人や組織のメンタルヘルスの向上を促すための重要な手段となっています。

金融コンプライアンス・オフィサー

金融コンプライアンス・オフィサーは、日本金融コンプライアンス・オフィサー協会が主催する認定試験です。

この試験は、主として銀行などの金融機関の管理者、及び一般行職員向けに行われており、日常業務において直面するコンプライアンスに関する諸問題に対処するために必要な実務知識の習得度を判定するものであるとされています。

  • 1級 ➡ 上級管理者(上級管理者)
  • 2級 ➡ 初級管理者(初級管理者・一般行職員)

受験に制限はなく、いずれの級からも受験可能です。

資格認定後には、銀行などの金融機関や証券会社、保険会社などのコンプライアンス部門で、法令遵守や内部管理の分野での活躍が期待されます。具体的には、金融商品取引法やマネーロンダリング防止、顧客保護に関する社内規定の策定や運用を担当します。

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将来的には、コンプライアンス部長や内部監査責任者、役員レベルへの昇進にも活かせることでしょう。

金融コンプライアンス・オフィサー資格については、こちらの記事で詳しく解説しています▼▼▼

まとめ|内部管理責任者資格の特徴・試験情報・勉強のポイントを総復習

内部管理責任者とは、日本証券業協会において、金融商品取引法その他の法令諸規則などの遵守状況を管理する職務を任せられた者が保有する資格で、証券会社や銀行などの金融業界で管理職を目指す方は取得しておきたい資格といえます。

内部管理責任者資格試験

資格の性質上、倫理的な問題が多く出題されます。また、一種証券外務員資格試験と重なる部分も多いため、一種証券外務員資格試験の合格直後の受験が推奨されます。

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一種証券外務員資格試験合格直後の受験がおすすめです。

証券会社や銀行などの金融機関で管理職を目指している方は、内部管理責任者資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

FP技能士1級認定
CFP®認定(日本FP協会認定)
金融業界在籍29年目
培った知識と経験を発信します!

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