こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの hiro です。
一種証券外務員資格を取得したあと、内部管理責任者資格まで目指すべきかを悩まれる方も多いのではないでしょうか。
内部管理責任者は、証券会社や銀行などの金融機関で、法令や社内ルールの遵守状況を管理する重要な役割を担います。
わたしは管理職を目指していたわけではありませんが、一種証券外務員資格を取得したあと、せっかくならと内部管理責任者資格まで取得しました。
この記事では、会員と特別会員の違い、試験の難易度・合格率、勉強方法やおすすめテキストなどをわかりやすく解説します。
- 一種証券外務員資格を取得し、次の資格を考えている
- 証券会社や銀行などの金融機関で管理職を目指している
- 内部管理責任者試験の難易度や勉強方法を知りたい
これから内部管理責任者資格の取得を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
・1級FP技能士
・CFP®認定
・金融業界在籍30年
・営業職29年経験
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内部管理責任者資格とは?役割をわかりやすく解説


内部管理責任者とは、証券会社や銀行などの金融機関で、営業活動が法令や社内ルールに沿って適正に行われているかをチェック・管理する役割を担う人です。
簡単にいえば、金融商品を販売する側ではなく、その営業活動に問題がないかを確認する立場の人と考えるとわかりやすいかもしれません。
- 営業活動が法令やルールに沿って行われているか確認する
- 不適切な勧誘や取引が行われていないかチェックする
- 営業担当者への指導や管理を行う
わたし自身、一種証券外務員資格を取得したあとに内部管理責任者資格も取得しましたが、勉強してみると、金融商品を販売するための知識だけでなく、営業活動を管理する側の視点を学ぶ資格という印象が強かったです。
なお、内部管理責任者資格には会員内部管理責任者と特別会員内部管理責任者があります。
内部管理責任者の会員と特別会員の違い


内部管理責任者には、会員内部管理責任者と特別会員内部管理責任者の2つの資格区分があります。
名前が似ているので少しわかりにくいですが、大きな違いは対象となる金融機関や試験内容です。
まずは、それぞれの違いを比較してみましょう。
| 比較項目 | 会員 | 特別会員 |
|---|---|---|
| 主な対象 | 証券会社などの会員 | 銀行・信用金庫・保険会社などの特別会員 |
| 資格試験 | 会員内部管理責任者資格試験 | 特別会員内部管理責任者資格試験 |
| 主な受験資格 | 一種外務員資格試験の合格者など | 特別会員一種外務員資格試験の合格者など |
- 会員内部管理責任者とは
-
会員内部管理責任者は、主に証券会社など日本証券業協会の会員で内部管理業務を担うための資格です。
営業活動が法令やルールに沿って適正に行われているかを確認するなど、営業現場を管理する役割を担います。
- 特別会員内部管理責任者とは
-
特別会員内部管理責任者は、主に銀行や信用金庫、生命保険会社など日本証券業協会の特別会員で内部管理業務を担うための資格です。
日本証券業協会の特別会員には、都市銀行や地方銀行、信用金庫、生命保険会社など、さまざまな金融機関が含まれています。
わたしが取得しているのは「会員内部管理責任者資格」です。
「特別会員」資格は、会員資格と比べて業務範囲が限定されています。つまり、証券会社などへ転職する場合は、担当する業務に応じて「会員」資格の取得が必要になります。
なお、証券外務員の特別会員について、一種・二種や正会員との違いを詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。▼▼▼


内部管理責任者資格試験の概要


内部管理責任者資格を取得するには、日本証券業協会が実施する資格試験に合格する必要があります。
ここでは、これから受験する方が気になる受験資格・申込方法・出題数・配点・合格点について、順番に解説していきます。
内部管理責任者試験の受験資格
内部管理責任者資格試験は、誰でも自由に受験できる試験ではありません。
受験するには、日本証券業協会の協会員に所属していることに加えて、対象となる外務員資格試験に合格しているなど、一定の要件があります。
- 日本証券業協会の協会員に所属している
- 対象となる外務員資格試験に合格しているなどの要件を満たしている
- 一般の方が個人で受験することはできない
会員・特別会員などによって受験できる試験や要件が異なるので、実際に受験する場合は所属先で確認しておきましょう。
内部管理責任者試験の申込方法
内部管理責任者資格試験は、個人で直接申し込むことはできません。
受験するときは、所属している証券会社や銀行などを通じて申し込みます。
試験日や会場などについては、所属先から案内される内容を確認しておけば大丈夫です。
わたしが受験したときも会社を通じて申し込みました。自分で試験会場を探して申し込むタイプの資格ではないので、この点は一般的な資格試験とは少し違います。
合否結果も所属する会社経由で知らされます。
内部管理責任者試験の出題数・配点・合格点
内部管理責任者資格試験は、会員と特別会員で出題数や試験時間が異なります。
特に気になる出題数・配点・合格点をまとめると、以下のとおりです。
| 試験 | 会員内部管理責任者 | 特別会員内部管理責任者 |
|---|---|---|
| 出題数 | 50問 | 30問 |
| 配点 | 500点満点 | 300点満点 |
| 合格点 | 350点以上 | 210点以上 |
| 合格基準 | 70%以上 | 70%以上 |
| 試験時間 | 90分 | 60分 |
つまり、会員内部管理責任者試験は50問・500点満点で350点以上、特別会員内部管理責任者試験は30問・300点満点で210点以上が合格の目安となります。
- 会員内部管理責任者資格試験
-
会員内部管理責任者資格試験では、営業単位で内部管理を行うために必要となる、金融商品取引法をはじめとした法令・諸規則や実務知識などが出題されます。
出題数は50問、500点満点。試験時間は90分です。
- 特別会員内部管理責任者資格試験
-
特別会員内部管理責任者資格試験も、内部管理に必要となる法令・諸規則や実務知識などが中心となります。
こちらは30問、300点満点で、試験時間は60分です。
「会員」と比べると問題数は少ないものの、内部管理責任者として必要な知識を問われることに変わりはありません。
内部管理責任者試験の難易度・合格率は?


内部管理責任者試験を受験するとなれば、やはり気になるのが試験の難易度や合格率ではないでしょうか。
内部管理責任者試験は、合格率だけを見ると難易度はそれほど高くありません。会員の直近5年間の合格率は80~83%程度、特別会員は94~97%程度で推移しています。
ここでは、それぞれの合格率と、実際に受験して感じた難易度について紹介します。
会員内部管理責任者試験の難易度・合格率
会員内部管理責任者試験の直近5年間の合格率は、以下のとおりです。
| 令和7年度 (2025年度) | 令和6年度 (2024年度) | 令和5年度 (2023年度) | 令和4年度 (2022年度) | 令和3年度 (2021年度) | |
|---|---|---|---|---|---|
| 受験者数 | 16,012 | 16,553 | 15,135 | 14,953 | 16,934 |
| 合格者数 | 13,367 | 13,359 | 12,227 | 12,127 | 13,821 |
| 合格率 | 83.5% | 80.7% | 81.0% | 81.0% | 81.0% |
※2026年9月時点で公表されている最新データをもとに作成
直近5年間の合格率は80~83%程度で推移していて、数字だけを見ると比較的合格しやすい試験といえます。
試験では法令・諸規則や内部管理に関する知識などが問われますが、一種証券外務員試験と重なる内容も少なくありません。
もちろん、合格率が高いからといって、まったく勉強せずに合格できる試験というわけでもありません。
特に初めて内部管理について学ぶ方は、テキストと問題集を使ってしっかり準備しておきましょう。
特別会員内部管理責任者試験の難易度・合格率
特別会員内部管理責任者試験の直近5年間の合格率は、以下のとおりです。
| 令和7年度 (2025年度) | 令和6年度 (2024年度) | 令和5年度 (2023年度) | 令和4年度 (2022年度) | 令和3年度 (2021年度) | |
|---|---|---|---|---|---|
| 受験者数 | 1,465 | 1,570 | 1,738 | 1,475 | 1,838 |
| 合格者数 | 1,399 | 1,490 | 1,695 | 1,420 | 1,761 |
| 合格率 | 95.5% | 94.9% | 97.0% | 96.0% | 95.0% |
※2026年9月時点で公表されている最新データをもとに作成
直近5年間の合格率は94~97%程度と、会員内部管理責任者試験よりもさらに高くなっています。
出題数も30問と会員の50問より少なく、合格率から見ても難易度はそれほど高くない試験と考えられます。
とはいえ、内部管理責任者として必要となる法令・諸規則や実務知識が問われるため、基本的な試験対策は必要です。
証券外務員一種と内部管理責任者はどちらが難しい?
わたしは、一種証券外務員資格試験に合格した約1か月後に、会員内部管理責任者資格試験を受験しました。
実際に両方を受験した感想としては、一種証券外務員試験のほうが難しかったです。
内部管理責任者試験は一種外務員と出題内容が重なる部分も多く、一種の勉強で覚えた知識がまだ頭に残っていたこともあり、比較的取り組みやすく感じました。
合格率だけを見て簡単な試験と決めつけるのではなく、一種外務員で勉強した知識が残っているうちに続けて受験するのがおすすめです。
試験では倫理やコンプライアンスに関する問題が多かった印象があります。金融機関で長く働いていると、普段の業務経験から考えて答えられる問題も少なくありませんでした。
- 一種外務員と出題内容が重なる部分が多い
- 一種合格から約1か月後だったので知識が残っていた
- 倫理やコンプライアンスに関する問題が多かった印象
- 金融機関での実務経験から答えられる問題もあった
わたしが受験したのはコロナ禍で、時間に余裕があり、勉強時間を十分に確保できたことも大きかったと思います。
ちなみに、内部管理責任者試験は市販されているテキストや問題集がそれほど多くありません。
わたしは、みずほインベスター・リレーションズ(旧・日本投資環境研究所)のテキスト・問題集だけに集中して学習に取り組みました。
内部管理責任者試験の勉強方法


内部管理責任者試験は、一種証券外務員試験と重なる内容も多いため、一種に合格したあとの知識をうまく活かすことがポイントです。
わたしも一種証券外務員試験に合格した約1か月後に受験しました。
ここでは、わたしが実際に受験した経験をもとに、勉強時間や勉強方法、使用したテキスト・問題集について紹介します。
内部管理責任者試験はどのくらい勉強すればいい?
内部管理責任者試験に必要な勉強時間は、一種証券外務員の知識や金融機関での実務経験によっても変わるため、一概にはいえません。
わたしの場合も、一種証券外務員試験に合格した直後だったので、知識はかなり残っていた状態での受験でした。
そのため、一種で覚えた内容を復習しながら、内部管理責任者試験に必要な知識を上乗せしていくイメージでいいかと思います。
わたしも一種に合格した直後から約1か月、短い時間でも毎日コツコツ学習を進めていきました。
一種証券外務員資格の難易度や勉強方法については、こちらの記事でも詳しく紹介しています。
▶ 証券外務員資格とは?基本情報から試験の難易度・おすすめ学習法・テキストまで詳しく解説!
効率よく合格するための勉強方法
わたしは、基本的には以下の流れで学習を進めました。
- テキストを読んで試験範囲を確認する
- 問題集を解く
- 間違えたところをテキストで確認する
- もう一度問題集を解く
一種証券外務員試験に合格した直後の受験であれば、難しく考えすぎなくても大丈夫です。
テキスト+問題集をセットで繰り返すことで、合格ラインを目指せると思います。
また、内部管理責任者試験では、法令や諸規則だけでなく、コンプライアンスや内部管理についての理解も必要です。
金融機関などで長く働いている方なら、普段の業務経験から理解できる内容も少なくないはずです。
おすすめのテキスト・問題集
内部管理責任者試験は、一種証券外務員などと比べると、市販されている対策教材の種類は多くありません。
わたしが実際に試験対策で使用したのが、みずほインベスター・リレーションズ(旧・日本投資環境研究所)の学習テキストと対策問題集です。
個人的には、テキストだけで勉強するよりも、問題集を実際に解きながら問題に慣れていくほうが効率的だと思っています。
内部管理責任者試験は合格率の高い試験ですが、もちろん、まったく勉強せずに合格できる試験ではありません。
せっかく受験するなら、自分に合ったテキストと問題集を活用して、一度での合格を目指しましょう。
まとめ|内部管理責任者試験の合格を目指そう


今回は、内部管理責任者資格について、会員と特別会員の違い、試験の難易度・合格率、勉強方法やおすすめテキストなどを紹介しました。
わたしも一種証券外務員試験に合格したあと、その知識を活かして内部管理責任者資格まで取得しました。
一種と重なる内容も多いため、内部管理責任者まで取得する予定なら、一種で勉強した知識が残っているうちに受験するのがおすすめです。
せっかく一種まで頑張ったのなら、もうひと踏ん張りして内部管理責任者まで目指してみるのもいいのではないでしょうか。
これから受験する方は、テキストと問題集をうまく活用しながら、ぜひ一発合格を目指してください!
最後までお読みいただきありがとうございました。












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