わたしのFP2級 合格体験記 | 難易度・合格率・おすすめ勉強法＆教材を徹底解説！

こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの hiro です。

2級FP技能検定は、資産形成やライフプランニングに必要な知識を幅広く問われる試験で、税金・年金・保険・投資など、まさにお金に関する総合力が試されます。そのため、金融業界を目指す方はもちろん、将来のお金を自分でしっかり管理したいという方にも人気の資格です。

わたし自身、3級取得からかなり時間を空けての再挑戦でしたが、無事に合格することができました。

そこで今回は、実際に取り組んだ勉強法や使用した教材など、リアルな合格体験を紹介していきます。

2級FP技能検定とは｜試験の特徴と難易度・合格率を解説

FP技能検定は、日本FP協会と金融財政事情研究会（きんざい）が実施する国家試験で、1〜3級までの等級ごとに学科と実技が課されます。

＞＞＞日本FP協会

＞＞＞一般社団法人　金融財政事情研究会

なかでも2級は、実務で活かせる知識を体系的に身につけられることから、受験者が年々増えている人気の資格。学科と実技を同日に受験でき、実技は自分の目的に合わせて科目を選択できるのも特徴のひとつです。

ここでは、2級FP技能検定の概要や気になる難易度・合格率まで、受験前に知っておきたいポイントをわかりやすく解説していきます。

2級FP技能検定 受験資格

2級FP技能検定には明確な3つの受験資格があり、次のいずれかを満たす必要があります。

もっとも多いのは、3級合格後にそのまま2級へ進むケースですが、条件を満たしていれば3級を取得していなくても受験可能です。

実務経験として認められるのは、資産設計・運用・管理、またはそれらに関する相談・コンサルティング業務に通算2年以上携わっていること。銀行や証券会社、保険会社、会計事務所、不動産会社、共済の担当職員などが該当します。

FP2級試験の受験資格については、こちらの記事で詳しく解説しています▼▼▼

2級FP技能検定 試験方式

2級FP技能検定は、2025年4月からCBT方式（パソコン受験）へ移行しました。

試験は学科と実技の2本立てで、どちらも合格する必要があります。日本FP協会ときんざいの2団体が試験を実施していて、団体によって選べる実技科目が異なる点が特徴です。

	学科試験	実技試験
試験時間	120分	90分
合格基準	正答率60％以上	正答率60％以上
受験料	5,700円	6,000円

正式な合否は、受験した翌月15日頃にマイページで発表されます。

CBT試験の特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています▼▼▼

2級技能検定 学科試験 難易度・合格率

2級FP技能検定の学科試験は、4択式のマークシート形式で行われます。出題範囲は、ライフプランニング、保険、税金、不動産、金融資産運用、相続・事業承継の6分野と幅広く、基礎知識をバランスよく押さえることが求められます。

なお、学科試験は日本FP協会・きんざいのどちらで受験しても同じ問題が出題されます。

年月	日本FP協会	きんざい
2025年1月	44.40%	19.79%
2024年9月	47.10%	19.00%
2024年5月	59.29%	29.70%

直近の合格率を見ると、日本FP協会ときんざいで数字に差があるのが特徴です。

問題は共通のため、この差は受験者層の違いが影響していると考えられます。協会受験者のほうが比較的学習経験者が多く、合格率が高めになる傾向があります。

2級FP技能検定 実技試験（日本FP協会）難易度・合格率

2級FP技能検定の実技試験は、記述式のペーパー試験です。日本FP協会の実技試験は、図表等の読み取り・諸計算、ファイナンシャルプランニングの基礎や提案書作成技術・係数表の利用、事例に沿った分析・提案等が問われる資産設計提案業務です。

直近の実技試験の合格率は以下のとおりです。

年月	資産設計提案業務
2025年1月	48.80%
2024年9月	56.50%
2024年5月	54.87%

2級FP技能検定 実技試験（きんざい）難易度・合格率

2級FP技能検定の実技試験は、記述式のペーパー試験です。きんざいの実技試験は受験申込みの際に、個人資産相談業務、中小事業主資産相談業務、生保顧客資産相談業務、損保顧客資産相談業務の4科目から受験科目を選択する必要があります。

直近の実技試験の合格率は以下のとおりです。

年月	個人資産相談業務	中小事業主資産相談業務	生保顧客資産相談業務	損保顧客資産相談業務
2024年1月	45.14%	26.39%	43.07%	–
2024年9月	44.44%	24.35%	36.74%	61.60%
2024年5月	38.77%	–	53.18%	–

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2級FP技能検定 合格体験記

ここからは、実際にわたしが2級FP技能検定に挑戦した体験をもとに、受験するまでの経緯や学習方法、当日の様子、合格後に感じたことなどを詳しく紹介していきます。

受験前の保有資格と実務経験｜FP2級挑戦時のスキルレベル

2019年当時、私は金融機関で営業職として働き、投資商品を中心に幅広い金融商品の提案業務に携わっていました。お客様からは年金や相続などお金に関する相談を受ける機会が多かったものの、そのときに使っていた知識は、社内研修や自分で調べた内容が中心。

3級FP技能士は取得していたものの、取ったのは約10年前で、知識の更新もまったくできていませんでした。金融機関に勤める者として本来必要なスキルを十分に身につけられていないのでは、、、と感じつつも、日々の業務に追われ、学び直す時間を取れずにいました。

そんなとき、勤務先から突然言い渡されたミッションがありました。

2級FP技能検定に合格せよ！

業務命令という強制力もあり、これをきっかけに重い腰を上げて受験を決意することになりました。

実技試験はどちらを選ぶ？｜受験申請の流れ

2級FP技能検定は、日本FP協会ときんざい（金融財政事情研究会）の2団体が実施していて、受験する団体によって実技試験で選択できる科目が異なります。

わたしは保険分野に自信があったため、実技で自分の強みを活かせるきんざい主催の試験を選び、受験申請を行いました。

【きんざい 実技試験】生保顧客資産相談業務

FP2級の勉強時間と学習期間｜合格までに要した期間

わたしは2級FP技能検定を2020年1月に受験する予定で、学習は2019年12月からスタートしました。試験日までの約50日間、1日30分から2時間ほどのペースで勉強を進めました。お正月などで学習が中断した日もありましたが、総学習時間はおよそ90時間ほどです。

【2級FP技能検定の学習時間の目安】 150～ 300時間

一般的には2級FP技能検定の学習時間は150～300時間が目安といわれていて、わたしの場合はやや少なめでした。正直に言うと、「もし落ちてもまた受ければいいか」というくらいの軽い気持ちで臨んでいたのも事実です（苦笑）

実際に行った勉強方法と使った教材｜効率よく合格するための学習法

2級FP技能検定の学習には、所属する金融機関から支給された教材を使用しました。教材は株式会社アーティスソリューションズの2級FP技能士資格対策講座（冊子テキスト付き）で、冊子単体での販売はなく、受講料は20,350円（税込）です。

正直なところ、わたしは会社負担で受講したため、実質自己負担はゼロでした。（ありがとうございます！）

まずは過去問題（パソコン画面）に挑戦しましたが、当然ながら結果は散々でした（笑）その後、冊子テキストを開き、過去問で間違えた箇所や重要ポイントにラインマーカーで印をつけたり書き込みを行いながら、最初の1か月はこの方法を繰り返しました。次に、書き込んだテキストを重点的に読み込むことで、知識を定着させました。

お正月を挟み、受験2週間前からは、パソコン画面による模擬試験や過去問題をひたすら解く日々に。問題に慣れることが最も重要だと感じ、わからない箇所や不安な箇所は都度テキストで確認しました。

最終的には、問題を読むだけで答えが出てしまうほど解き込みましたが、これはやややりすぎたかもしれません。

アーティスが運営する資格対策ドットコムの2級FP技能士講座の体験レビューは、こちらの記事で紹介しています▼▼▼

FP2級 受験当日の流れと注意点｜試験会場での体験レポート

2020年1月、ついに2級FP技能検定の受験日を迎えました。

当日は午前中に学科試験、午後に実技試験というスケジュールで進行しました。

学科試験は正直なところ難しく感じました。4択のマークシート形式ですが、2つは消去できても残り2択で迷う問題が多く、手ごたえとしては「ちょっと合格は厳しいかな」という印象でした。

昼食を挟んで午後から実技試験に臨むと、こちらは拍子抜けするほど簡単に感じました。試験時間は90分でしたが、実際には30分ほどで解答を終えることができました。

FP2級の受験結果｜学科・実技の得点と振り返り

FP技能検定の模範解答（解答速報）は、試験当日の17時30分頃に日本FP協会やきんざいの公式サイトで公開されます。

学科試験に手ごたえをあまり感じていなかったため、当初は自己採点をする気になれませんでした。

しかし妻に促され、恐る恐るきんざいの公式サイトで採点を行ったところ、正答率は78％。合格基準の60％を大きく上回っており、思わず喜びがこみ上げました。

実技試験の結果も良好で、正答率は86％。こちらも合格基準をクリアし、無事に2級FP技能士として合格することができました。

今回の合格は、アーティスソリューションズの２級ＦＰ技能士資格対策講座 〔冊子版学習テキスト付き〕でしっかり学習した成果だと実感しています。

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これから2級FP技能検定を受験される方は、ぜひ参考にしてください。

FP2級を終えて．．．｜今後のステップ

せっかく身についた学習習慣を活かし、その後も学びを止めずに継続しました。その結果、2020年6月にはAFP認定（日本FP協会）、2022年10月にはCFP®認定（日本FP協会）、さらに2022年11月にはFP1級技能士として認定されました。

当時はここまで進むとは想像していませんでしたが、2級FP技能検定をきっかけに、着実に次のステップへ進む道が開けたと感じています。

まとめ｜2級FP技能検定 合格体験記

今回は、わたしの2級FP技能検定合格体験を通して、試験の概要や難易度・合格率、勉強方法や教材について紹介しました。

2級FP技能士は、資産形成やライフプラン策定に必要な知識とスキルを証明する資格で、金融業界で働く方や個人向けアドバイザーに広く認知されていて、企業から取得を推奨されることも多い資格です。（わたしのは強制的に取得させられましたが）

2級FP技能検定 （直近3回の平均合格率）
	日本FP協会	きんざい
学科試験	50.00%	22.00%
実技試験	53.00%	41.00%

学習には、株式会社アーティスソリューションズの２級ＦＰ技能士資格対策講座 〔冊子版学習テキスト付き〕がおすすめです。低価格で効率的に学習でき、短期間でも知識を定着させやすい点が魅力です。しっかり学習計画を立てて取り組めば、一度の受験での合格も十分可能です。

＞＞＞資格対策ドットコム【公式】２級ＦＰ技能士資格対策講座 〔冊子版学習テキスト付き〕

最後までお読みいただきありがとうございました。