CFP®資格審査試験合格のポイント|リスクと保険の難易度・合格率や傾向と対策、勉強方法などを徹底解説!

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こんにちは、ファイナンシャルプランナーの hiro です。

FPの資格の最高峰に、日本 FP協会から認定される CFP®(Certified Financial Planner)があります。CFP®は民間資格ながら世界25ヶ国・地域で認められる国際資格です。CFP®認定者になるためには、全6課目のCFP®資格審査試験に合格する必要があります。

そこで今回は、CFP®資格審査試験のリスクと保険の難易度・合格率や傾向と対策、勉強方法、学習のポイントなどを詳しく解説していきます。

この記事はこんな方におすすめ
  • リスクと保険の受験を考えている
  • 試験の難易度や合格ライン、おすすめの学習教材を知りたい
  • 試験に向けた学習のポイントを知りたい

リスクと保険の課目は、CFP®資格審査試験全6課目のなかでも難易度が低く見られがちですが、過去3年間の平均合格率を確認すると、不動産資産運用設計やタックスプランニング、相続・事業承継設計の課目よりも合格率は低いです。

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油断せずに適切な学習や準備を進めていきましょう。

\ この記事を書いた人 /

・FP1級技能士
・CFP®認定
・金融業界在籍28年
・営業職27年経験
長年培った知識・技術・経験を基に情報発信します。

春を告げる通信
運営者 FP hiro

目次

リスクと保険 試験日程と難易度・合格率

リスクと保険の試験は、生命保険分野・損害保険分野から構成されていて、どちらの分野も約款や提案書・重要事項説明書・保険証券等の抜粋から内容を読み解く出題が多く出題されます。基本的な商品知識や保険税務知識、法人契約の仕訳・経理処理の仕方についても理解しておく必要があります。

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試験では保険証券や約款などの読取力が重要になります。落ち着いて読み解いていきましょう。

CFP®資格審査試験日程

CFP®資格審査試験は、6月と11月の年2回実施されています。リスクと保険の試験日程を確認してみましょう。

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試験時間試験課目
試験第1日目
各120分
9:30~11:30金融資産運用設計
12:30~14:30不動産運用設計
15:30~17:30ライフプランニング・リタイアメントプランニング
試験第2日目
各120分
9:30~11:30リスクと保険
12:30~14:30タックスプランニング
15:30~17:30相続・事業承継設計
参照:CFP®資格審査試験 | 日本FP協会

CFP®資格審査試験は、全6課目を3課目ずつ2日間の日程で実施されます。リスクと保険の試験は、試験第2日目の1時限目に予定されています。

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受験地から離れた地域から来場される方は、できるだけ交通費をかけないように受験課目をまとめることも検討しましょう。

受験地

札幌、仙台、水戸、宇都宮、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、富山、金沢、松本、静岡、名古屋、京都、大阪、松江、岡山、広島、高松、松山、福岡、熊本、那覇
※2024年度第1回試験から受験地が増設されています。

リスクと保険 難易度

まずは直近3年間の課目ごとの難易度・合格率を確認してみましょう。

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課目2024年度
第2回
2024年度
第1回
2023年度
第2回
2023年度
第1回
2022年度
第2回
2022年度
第1回
金融31.9%29.5%33.4%30.7%31.4%34.3%
不動産35.5%36.5%38.1%35.8%38.5%37.1%
ライフ34.6%31.0%35.4%35.6%36.8%35.9%
リスク35.0%35.7%35.3%31.8%36.2%34.8%
タックス36.5%36.1%35.6%39.0%36.7%36.0%
相続37.3%37.9%34.3%31.4%38.4%39.8%
参照:CFP®資格審査試験 試験結果データ | 日本FP協会

課目ごとに平均合格率の高い低いはありますが、直近3年間のCFP®資格審査試験のすべての課目を平均すると合格率は34.0となります。

上記の表から直近3年間の課目ごとの難易度・合格率の平均合格率を確認した結果、平均合格率が低く難易度が高い順から以下の順になります。

  • 金融資産運用設計/合格率31.0%
  • ライフプランニング・リタイヤメントプランニング/合格率34.0%
  • リスクと保険/合格率35.0%
  • 不動産資産運用設計/合格率36.0%
    タックスプランニング/合格率36.0%
  • 相続・事業承継設計/合格率37.0%

直近3年間の CFP®資格審査試験の課目ごとの合格率を平均すると、リスクと保険の合格率35.0はほぼ平均的な難易度と言えます。

「リスクと保険の課目は難易度が低い」という言葉をたまに目にしますが、ほかの課目と比べてけっして難易度は低くないです!油断しないように注意しましょう。

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実務経験の有無や自身の得意不得意などを考慮する必要がありますので、参考程度に留めてください。

リスクと保険 試験傾向とテキスト・問題集

試験に向けた学習を始める前に、合格ラインやテキスト・問題集、試験傾向を確認しましょう。

これからリスクと保険を受験される方は参考にしてください。

目指すべき合格ラインを確認

ここで直近3年間のリスクと保険の合格ラインを確認してみましょう。

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2024年度
第2回
2024年度
第1回
2023年度
第2回
2023年度
第1回
2022年度
第2回
2022年度
第1回
合格ライン26/5028/5030/5027/5029/5029/50
参照:試験問題・模範解答・合格ライン | 日本FP協会

直近3年間の合格ラインは、50問中2630(100点満点中52~60点)となっています。ここ数年の試験では難易度が上がってきているため、60%以上の正答率で合格ラインに到達できるようです。

学習テキスト・問題集

ここでは、CFP®資格審査試験に向けた学習教材を紹介します。

CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集/FPK研修センター株式会社

FPK-Shop より画像引用

まずは、FPK研修センターから発行されているCFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集は必須です。

約300問の問題がわかりやすい解説付きで出題されています。実際の試験では、パターン化されている問題と、新しい形式で出題される問題とがありますので、すくなくともこの精選過去問題集はスムーズに解けるようにしておく必要があります。

CFP®資格標準テキスト/NPO法人日本FP協会

日本FP協会 (jafp.or.jp) より画像引用

自信がない課目は日本FP協会から発行されているCFP®資格標準テキストで確認しながら学習を進めましょう。正直、CFP®精選過去問題集を活用した学習で十分合格ラインに到達できるかと思われますが、特に不安を感じる課目があれば購入を検討されてみてはいかがでしょうか。

CFP®資格審査試験問題集/NPO法人日本FP協会

日本FP協会 (jafp.or.jp) より画像引用

試験直前には、こちらも日本FP協会から発行されているCFP®資格審査試験問題集で、時間を図りながら実戦形式で過去のCFP®資格審査試験問題に挑みます。本番前に解答ペースや時間配分などを確認しておきましょう。

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CFP®資格審査試験問題集は、LEC東京リーガルマインド オンラインショップからだと割安価格で購入することができます。

\ 日本FP協会が発行する過去本試験問題集を販売 /

LEC東京リーガルマインド オンラインショップ

傾向と対策

試験では、生命保険分野から30問前後、損害保険分野から20問前後出題されているようです。保険証券や約款などの抜粋から内容を読み解く出題のほか、基本的な商品知識や保険税務知識、法人契約の仕訳・経理処理の仕方についても理解しておく必要があります。

効率的に学習を進めていきましょう。

POINT
保険証券や約款などの読取力(読み漏れ注意)

試験では、生命保険分野・損害保険分野ともに約款や提案書・重要事項説明書・保険証券等の抜粋から内容を読み解く出題が多く出題されます。

問題ごとに適切な時間を配分し、必要な情報を迅速かつ効率的に抽出する能力が求められます。CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集で繰り返し過去問を解くことで問題に慣れておきましょう。

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焦らず落ち着いて読み解いていきましょう。

POINT
簿記に精通している人からアドバイスをもらおう

法人契約の仕訳・経理処理の仕方についても理解しておく必要があります。

法人契約の仕訳・経理処理は、一般的には専門的な知識やスキルを要するため、初めて経験する方にとっては難しい場合があります。

身近に簿記に精通している方がいれば、アドバイスを活用することでより理解力を深めることができることでしょう。

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わたしの場合、日商簿記2級保有の妻がいたため、アドバイスをいただきながら理解を深めることができました。

リスクと保険試験に向けた勉強方法・学習のポイント

ここからは試験に向けた勉強方法や学習のポイントについて解説していきます。

一つひとつ解説していきます。

CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集を反復して学習

まずは、FPK研修センターから提供されている CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集を反復してやり込みましょう。

問題集を何度も解くことで、問題の種類や出題形式に慣れることができます。また、反復することで自身の理解度や演習の能力を向上させることができます。さらに、間違えた問題に対しては復習を行い、正しい解法や考え方を確認することも重要です。

この CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集は、約300問の問題がわかりやすい解説付きで出題されています。1周するのに 30時間かかるとも言われています。2週目、3周目と反復してやり込むことで徐々に時間が短縮されていきます。実際の試験では、パターン化されている問題と、新しい形式で出題される問題とがありますので、すくなくともこの精選過去問題集はスムーズに解けるようにしておく必要があります。

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試験前には正答率が90%を超えるくらいまで、とことんやり込みましょう。

最新法令に合わせてテキストや問題集は毎年改訂されます。当然ですが、古いテキストや問題集では法改正なども含めた最新の知識を学ぶことができません。必ず最新のテキストや問題集で学習を進めましょう。

理解を深める努力

単に問題を解くだけでなく、解法や理論の背景を理解することも忘れずにやりましょう。

精選過去問題集で学習を進めていくなかで、理解が難しいときがあります。そんなとき、テキストなどで確認しながら学習を進めていくことも有効ですが、もし専門的な知識を持った家族や友人・知人、同僚などが身近にいれば、その方にアドバイスいただくことが非常に有効です。

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わたしの場合、CFP®認定者の同僚、そして日商簿記 2級保有の妻が身近にいたため、アドバイスをいただき理解を深めることができました。

常に質問や疑問を持ち、理解を深める努力をしましょう。

モチベーションの維持

CFP®資格審査試験は全6課目が設けられているため、1度に2課目ずつ受験したとしてもすべての課目に合格するまで1年以上の長期間に渡って学習に取り組まなければなりません。

つまり、気力・体力・集中力が重要になってきます。

心が折れそうになったときは、CFP®資格認定後の自分の姿を想像しましょう。CFP®資格認定後のキャリアや仕事の道、自己成長の可能性、新たなスキルや知識の獲得、そして自分自身や周囲の人々への誇りなどイメージしてみてください。目標達成へのモチベーションが高まり、努力を続ける力になることでしょう。

試験直前にはCFP®資格審査試験問題集に実践形式で挑戦

試験直前には、日本FP協会から発行されている CFP®資格審査試験問題集で、時間を図りながら実戦形式で過去の CFP®資格審査試験問題に挑戦します。本番前に解答ペースや時間配分などを確認しておきましょう。

リスクと保険を受験して(受験体験)

ここからは、実際にリスクと保険を受験したわたしの学習教材と学習・受験費用、学習時間、受験結果などを紹介していきます。

生命保険会社に勤めるわたしは、リスクと保険の課目には絶対的な自信があったため、受験終盤に CFF®資格審査試験 6課目のなかでも特に難易度が高いと言われる金融資産運用設計との2課目同時受験することには早々に決めていました。

学習教材と学習・受験費用

実際に試験対策に使用した教材は以下の2点です。

  • CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集
  • CFP®資格審査試験問題集(過去 2回分)

受験料を含めて掛かった費用は以下のとおりです。

  • CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集/0円
  • CFP®資格審査試験問題集×2冊/1,540円
  • 受験料/4,950円
    ※2課目受験割引適用 ※2024年度第1回試験より改定
  • 交通費/約 6,080円

学習教材と学習・受験費用総額で約12,570円となりました。

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CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集が0円となっているのは、同時期にCFP®資格審査試験を受験した同僚から譲り受けたからです。

CFP®資格審査試験は全6課目ありますので、CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集をすべて揃えるだけでもかなりの費用がかかります。同時期に試験を受験される方が身近にいれば、すでに合格した課目のテキストや問題集を交換して学習するのも良いでしょう。

学習時間

わたしがCFP®資格審査試験に挑戦した当時は、ちょうど新型コロナウイルス感染症が流行している時期で、不要不急の外出を控えるなど行動制限がかかっていたこともあり、学習時間は十分に確保できました。

2021年11月の不動産資産運用設計・ライフプランニング・リタイヤメントプランニングの受験終了後、年をまたいで2022年6月に試験日を設定しました。試験日まで半年以上時間はありましたが、金融資産運用設計との2課目受験ということがあり、ほとんどの学習時間をその金融資産運用設計のほうに取ってしまったため、リスクと保険に割いた学習時間としては約40時間にとどまりました。

生命保険会社に勤めるわたしは、リスクと保険の課目には絶対的な自信がありました。

受験結果

試験は1度の試験で2課目ずつ受験していきました。

2021年度
第1回
2021年度
第2回
2022年度
第1回
タックス不動産金融
相続ライフリスク

CFP®資格審査試験最終課目となったリスクと保険。完全に油断していたわたしにとって想像以上にわからない問題が多かったのです。それでも手ごたえは感じられました。

2022年度第1回
課目合格ライン自己採点
リスク29/5035/50

試験結果はみごと1度の受験で合格ライン到達!50問中35問正答(100点満点中70点)と、ある程度の余裕をもって合格ラインに到達することができました。

まとめ|リスクと保険

今回は、CFP®資格審査試験のリスクと保険の難易度・合格率や傾向と対策、勉強方法、学習のポイントなどを解説してきました。

試験では、生命保険分野・損害保険分野から保険証券や約款などの抜粋から内容を読み解く出題のほか、基本的な商品知識や保険税務知識、法人契約の仕訳・経理処理の仕方についても理解しておく必要があります。

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リスクと保険の課目は難易度が低く見られがちですが、ほかの課目と比べてけっして難易度は低くないため、油断せずに確実に学習を進めていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

FP技能士1級認定
CFP®認定(日本FP協会認定)
金融業界在籍29年目
培った知識と経験を発信します!

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