簿記の資格とは?簿記の基本や資格取得のメリット、検定の種類、日商簿記の難易度などについても詳しく解説します!

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こんにちは、ファイナンシャルプランナーの hiro です。

簿記という資格をご存じでしょうか。

簿記とは、企業の営業取引や経営活動を帳簿に記録することで、企業の経営の健全性などを判断するいわゆる決算書(財務諸表)を作成するための重要なスキルです。

hiro

残念ながら私は簿記の資格は保有していません。
そこで今回は、商業高校出身の私の妻に簿記の資格を紹介してもらいます。

Mie

妻です。高校生のときに日商簿記2級までは取得しています。(なんで私を引っ張り出すかな~)

ここでは、簿記の基本やメリット、簿記検定の種類、そして最もよく知られる日商簿記の詳細などについて解説していきます。

この記事はこんな方におすすめ
  • 簿記の資格取得を考えている
  • 簿記の知識やスキルを仕事に活かしたい
  • キャリアの幅を広げたい

これから資格取得を目指す方、より上位の資格取得を目指す方は参考にしていただければ幸いです。

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目次

簿記の基本

簿記とは簿記帳簿の略称で、企業の日々のお金の出し入れや取引を記録し、一定期間ごとに決算を行いいわゆる決算書(財務諸表)を作成する作業のことです。

貸借対照表と損益計算書の作成

財務諸表(いわゆる決算書)
貸借対照表
損益計算書
・株式資本等変動計算書
・個別注記表

※金融商品取引法における財務諸表では、貸借対照表損益計算書・株主資本等変動計算書・キャッシュフロー計算書・付属明細表を作成。

貸借対照表とは、決算日現在における企業の財政状況(資産・負債・純資産)をまとめた計算書であり、損益計算書とは、一定期間(事業年度)の収益と費用、そしてその差額として損益の金額を表すものです。

貸借対照表と損益計算書は、どちらも企業の財政状況や経営成績を示す重要な書類です。簿記を理解することで財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力が身につきます。

簿記における仕訳について

簿記ではまず仕訳という作業から始まります。

仕訳とは、取引が生じたらその取引を勘定科目を使って金額とともに借方(左側)と貸方(右側)に分けて記入することを言います。

hiro

勘定科目?借方・貸方?

Mie

簡単に例をあげて説明しますね。

会社(商店)で、物品を 10,000円で仕入れました。代金は現金で支払いました。

これを仕訳すると・・・

借方貸方
仕入 10,000現金 10,000

または、自社の商品が 30,000円で売れました。代金は現金で受け取りました。

これを仕訳すると・・・

借方貸方
現金 30,000売上 30,000

いかがでしょうか。簡単な仕訳の例ですが、このように取引の内容を一つひとつ記録するのが簿記になります。

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簿記の資格を取得するメリット

ここでは簿記の資格や知識がどのように活かせるのかについて解説します。

簿記の資格取得のメリット
  • 経理・財務などの仕事に活かせる
  • 就職・転職に活かせる
  • 独立・起業に役立つ
Mie

一つひとつ解説していきます。

経理・財務などの仕事に活かせる

検定試験では、実際の実務で役立つ経理・財務の知識を習得できるため、経理・財務の知識を得たい方、実務で役立てたい方にとっては最適な資格となっているため、キャリアアップを目指す方には取得していて損はない資格です。

就職・転職に活かせる

特に日商簿記は企業からのニーズも高いため、資格取得することで経理・財務の即戦力としていいアピールとなり書類選考などで有利になる可能性が高まります。

独立・起業に役立つ

会社を経営するにあたって日々のお金の出し入れや決算書(財務諸表)を読む力は必須といえます。

また、日々の会計処理や確定申告を行う場合にも役立てることができるでしょう。

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簿記の検定試験の種類

簿記検定は、主催する団体によって主に 3種類が実施されています。

簿記検定の種類
  • 日商簿記
  • 全経簿記
  • 全商簿記
Mie

私は商業高校出身で、高校生のときには簿記漬けの日々を送っていました。当時ですが、日商簿記 2級・全経簿記 1級・全商簿記 1級は取得しています。

資格のレベルとしては・・・

◆全商簿記1級=日商簿記2級
◆全商簿記2級=日商簿記3級
となるようです。

一般の方が簿記の資格取得を目指すのであれば、日商簿記 3級からの受験がおすすめです。

日商簿記

日商簿記は、日本商工会議所・各地商工会議所が主催する検定試験です。

最もよく知られている検定試験で、学生から社会人まで幅広い層が受験しているのが特徴です。また、就活・転職にも有利と言われています。

>>>商工会議所の検定試験公式ホームページ

全経簿記

全経簿記は、公益社団法人全国経理教育協会が主催する検定試験です。

主に経理専門学校の学生が受験する傾向にあります。上級の試験に合格すれば税理士の受験資格を得られるため、税理士を目指す学生で受験される方も多くみられます。

>>>全国経理教育協会公式ホームページ

全商簿記

全商簿記は、公益財団法人全国商業高等学校協会が主催する検定試験です。

主に商業高校の学生を対象とした検定試験となります。大学・短大によっては 1級合格を推薦入試基準としているところもあるようです。

>>>全国商業高等学校協会公式ホームページ

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日商簿記とは

日本商工会議所・各地商工会議所が主催する検定試験で、最もよく知られている検定試験のため就職にも有利と言われています。

検定試験の種類
  • 1級
  • 2級
  • 3級
  • 簿記初級
  • 原価計算初級

簿記の資格取得を目指すにあたり簿記初級もありますが、実際の実務で役立つ資格を目指すのであれば、3級からのスタートがおすすめです。2級まで取得できればかなりのアピールになります。

ここでは、日商簿記の 2級 3級の基本情報や難易度、実際に受験してみた感想などについて紹介していきます。

日商簿記 3級

日商簿記 3級では、基本的な商業簿記の知識が求められます。仕訳や財務諸表のなど社会人として身につけておきたい基本的な知識ですね。

スクロールできます
試験科目試験時間合格基準
商業簿記
3題以内
60分70%以上
参照:商工会議所の検定試験公式HP

日商簿記2級

2級では、3級で学んだ商業簿記の知識に加えて範囲が広くなります。また、商業簿記のほかにも工業簿記(製造業に適用される簿記)の知識も求められます。日商簿記 2級まで資格取得されれば、経理・財務の即戦力としていいアピールとなり就職・転職に有利になることがあります。

スクロールできます
試験科目試験時間合格基準
商業簿記
工業簿記
(原価計算を含む)
5題以内
90分70%以上
参照:商工会議所の検定試験公式HP

検定試験の難易度

直近の検定試験の合格率をまとめてみましたので参照ください。

日商簿記3級合格率

3級(統一試験)
合格率
165(2023.11.19)33.6%
164(2023.06.11)34.0%
163(2023.02.26)36.5%
参照:商工会議所の検定試験公式HP
3級(ネット試験)
期間合格率
2023年04月~2023年09月39.0%
2022年04月~2023年03月41.2%
参照:商工会議所の検定試験公式HP

直近の 3級の検定試験では 33.6~ 41.2%となっています。3級の検定試験にしてもしっかりと学習して挑まなければ合格は厳しい印象です。

日商簿記2級合格率

2級(統一試験)
合格率
165(2023.11.19)11.9%
164(2023.06.11)21.1%
163(2023.02.26)24.8%
参照:商工会議所の検定試験公式HP
2級(ネット試験)
期間合格率
2023年04月~2023年09月37.0%
2022年10月~2023年03月37.1%
参照:商工会議所の検定試験公式HP

直近の 2級の検定試験では 11.9~37.1%となっています。問題の難易度によって合格率に開きが出るようです。

日商簿記1級合格率

1級(統一試験)
合格率
164(2023.06.11)12.5%
参照:商工会議所の検定試験公式HP

1級の検定試験は、日商簿記の最高峰に位置づけられていて合格率も 10%前後と、かなり難易度の高い試験であることがわかります。

hiro

合格率 10%なんてFP 1級の学科並みに高難易度の試験ですな。

日商簿記 3級に再チャレンジしてきました

簿記の資格は一度取得すれば有効期限はありませんが、私が資格取得したのが 20年以上も昔なので、もう一度学習し直して受験してきました。

やはりどんどん新しい勘定科目が出てきたり、上の級で学習していた内容が下の級に下りてきていたりしたため、当時学んだときよりも難しく感じました。(そもそも 20年以上前の知識なので忘れているところが多いのですが)

結果はみごと合格♪

20数年ぶりに日商簿記3級を学習し直して無事に合格に至ることができました。やはり知識のアップデートは必要ですね。

実際に試験勉強に使用したテキスト・問題集はこちら↓↓

まとめ | 簿記

簿記とは、企業の営業取引や経営活動を帳簿に記録することで、企業の経営の健全性などを判断するいわゆる決算書(財務諸表)を作成するための重要なスキルです。

簿記の検定試験は、主催する団体によって日商簿記・全経簿記・全商簿記の主に3種類が実施されています。

簿記を学習することで得られる効果
  • 正しく帳簿に記録することができる
  • コストや収益率を意識するようになる
  • 自社や取引先企業の経営状況を把握できる

簿記の検定試験を検討されている方にとってこの記事が参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

FP技能士1級認定
CFP®認定(日本FP協会認定)
金融業界在籍28年目
培った知識と経験を発信します!

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