こんにちは、ファイナンシャルプランナーの hiro です。
生活していくうえで、さまざまなお金の疑問に直面する場面が数多くあります。
子供の教育資金や住宅ローン、社会保障や公的年金、生命保険や相続・事業承継など、これらはなかなか学校の授業では学ぶことができません。
2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられることに加えて、学習指導要領の改訂により、中高生に向けての金融経済教育が推進されています。
これらの一般的な知識を得ることで、将来に渡ってお金の疑問を解決することができますし、ライフプランニング(生活設計)を行うことにより子供の教育資金や老後の生活資金の準備、また、効果的な生命保険の加入や節税にも備えることができます。
そこで今回は、FP3級技能士の試験の基本情報や難易度・合格率、勉強方法・学習教材、資格取得のメリットなど詳しく解説していきます。
- FP3級技能検定受験を考えている
- 金融リテラシーを身につけたい
- FP2級技能士以上を目指す足掛かりにしたい
ぜひ参考にしてください。
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FP3級技能士とは
FP(ファイナンシャルプランナー)とは、年金や生命保険、資産運用、税金、住宅ローン、相続・事業承継など、幅広い専門知識を有したお金の専門家です。そして、その幅広い専門知識を有していることを証明するのが FP資格です。
FP 3級技能士は、その FP資格の入門編ともいえる資格です。
FP3級技能士では、日々の生活に直結した内容が多く出題されるので、最近では株式や投資信託などの資産運用に興味がある方であったり、金融業界に勤める方以外にも学生や主婦の方などあらゆる世代に人気の資格となっております。
ビジネスで活かすことを考えれば、正直、FP3級技能士で、就職や転職に有利になることはないかもしれません。ビジネスに生かすためにはFP2級技能士以上が必要かと思われますが、まずは、FP3級技能士でFPの基礎をしっかりと学ぶことをおすすめします。
FP3級技能検定 指定試験機関と受験資格
FPに求められるお金の知識として、6つの分野が設けられています。
- ライフプランニングと資産設計
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- リスク管理
- 不動産
- 相続・事業承継
上記の6つの分野を学習していくことになりますが、FP3級技能試験は、日本FP協会と金融財政事情研究会(以下 きんざい)の 2つの機関のどちらかを選択して受験するようになります。
いずれの機関も明確な受験資格は定められていませんので誰でも受験可能です。
学科試験と実技試験
試験は学科試験と実技試験に分けられ、2つの試験に合格する必要があります。
2024年4月より、FP3級技能試験はCBT試験方式に移行されています。これによって、全国のテストセンターにて随時、試験が実施されています。(年末年始・休止期間を除く)
学科試験 | 実技試験 |
---|---|
CBT90分 | CBT60分 |
※学科試験、または実技試験の一部合格者には、それぞれの試験が免除される制度があります。ただし、一部免除による試験免除は合格した試験実施日から翌々年度末までの期限となりますので、注意が必要です。
2024年4月から通年(休止日を除く)で、CBT方式によって実施されています。※通年(年末年始・3月・5月下旬を除く)
学科試験は日本FP協会から受験される方も、きんざいから受験される方も共通の試験となりますが、実技試験では受験申請する試験機関によって内容が異なりますので確認しておきましょう。
実技試験の種類 | 出題数 | 出題範囲 |
---|---|---|
資産設計提案業務(日本FP協会) | 全20問 | 全分野からの出題 |
個人資産相談業務(きんざい) | 全15問 | 全分野からの出題 |
保険顧客資産相談業務(きんざい) | 全15問 | 生命保険に特化 |
生命保険会社に勤めている方であれば、きんざいの保険顧客資産相談業務でもいいかもしれませんが、個人的におすすめするのは、日本FP協会の資産設計提案業務です。
受験手数料
日本FP協会、きんざいともに学科試験4,000 円、実技試験4,000円となります。安い金額ではないので、しっかりと学習し一度の受験での合格を目指しましょう。
試験の難易度・合格率
日本FP協会FP3級技能検定合格率 | ||
---|---|---|
実施時期 | 学科試験 | 実技試験 (資産設計提案業務) |
2024年4月~9月(CBT) | 86.20% | 85.80% |
2024年01月 | 83.14% | 86.56% |
きんざいFP3級技能検定 合格率 | |||
---|---|---|---|
実施時期 | 学科試験 | 実技試験 (個人資産相談業務) | 実技試験 (保険顧客資産相談業務) |
2024年4月~9月(CBT) | 47.63% | 66.67% | 47.19% |
2024年01月 | 46.40% | 55.64% | 44.79% |
日本FP協会の合格率は概ね80%以上となっているのに対し、きんざいの合格率は概ね40~50%となっております。
試験の難易度にそこまでの違いはありませんが、きんざいの合格率が低い理由として、日本FP協会の資産設計提案業務が各分野を広く浅く出題されるのに対し、きんざいの個人資産相談業務は一つの分野ごとがより専門性をもった出題傾向にあるのも要因です。また、法人単位での申し込みの受験者が多く、会社で仕方なく受験する方もいるので、受験するモチベーションに差があるためと考えられます。
全体としての合格率は70%以上となっていて、ほかの国家資格の試験と比べるとやさしい試験に分類されます。
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FP3級技能検定に向けた学習方法
FP3級技能検定受験に向けての勉強方法は、大きく分けると2通りの勉強方法が考えられます。
FP3級技能検定の学習時間の目安として、一般的に80時間といわれています。実際、ただ試験に合格するだけが目的であれば20時間程度の学習時間でも十分に合格できるように思いますが、知識をしっかりと身につけることを目的とするのであれば、やはり80時間の学習時間は必要に感じられます。
自分に合った方法で学習を進めていきましょう。
対策教材で独学
FP3級技能試験は、過去に出題された試験問題から流用されて、繰り返し出題される問題が多い試験です。そのため、過去問の繰り返しと、過去問で出題されている箇所をテキストでしっかりと確認するだけでも十分に合格を狙えます。
独学での学習の流れ
- まずは、問題集の問題と解答を一問一問確認します。
- 問題集でどのような問題が多く出題されるか確認したら、テキストでその箇所をチェックします。
- 一通り問題集とテキストを読み込んだら、ひたすら問題集を解いていき、間違い箇所はテキストで確認しましょう。一番大事なことは、問題に慣れることです。
- 試験日が近くなってきたら、あとはもう過去問を時間を決めて、本番形式で取り組むだけです。
同じ過去問に3回は繰り返しましょう。
しっかりと学習し一度の受験での合格を目指しましょう。
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通信講座
銀行などの金融機関や証券会社、保険会社など普段から実務で金融関係の取扱いをされている方であれば、対策教材での独学で十分に合格ラインに到達できる試験に感じますが、金融業界にお勤め以外の方であったり、または独学で勉強を進めることに不安がある方には通信講座は有効です。
もちろん独学より費用はかかりますが、独学とは違い、サポート体制が整っているため安心して学習が進められます。好きなときに自分のペースで学習できることも通信講座の魅力です。
FP3級技能士を目指す方は、eラーニング講座に定評のあるアーティスのFP技能士資格対策講座はおすすめです。株式会社アーティスソリューションズは日本FP協会の認定教育機関でもあり、eラーニングサービスは、年間約40万人に利用される人気の資格対策講座です。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
FP3級技能士を足掛かりにして、これから FP2級技能士、FP1級技能士と目指すにあたり、ここでしっかりとFPの知識を身につけておきたいと考えている方には通信講座は有効です。
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3級FP技能士資格対策講座
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FP3級技能士資格取得のメリット
FP3級技能士の資格取得には以下のようなメリットがあります。
FP技能士の資格を就職・転職に活かしたい方は、FP3級技能士を足掛かりにして、FP2級技能士以上を目指しましょう。
FP3級は一生ものの資格
FP技能士の資格は一度取得してしまえば有効期限がないので、年会費や知識のアップデートが求められることがありません。また、FP3級技能検定は難易度が非常に低く合格率も7割以上となっています。そのため、しっかりと勉強すれば資格取得までに必要な時間も数週間から1ヶ月程度で済むので、極めてコスパが良い資格と言えるでしょう。
自身のライフプランニングに役立つ
FP技能検定の勉強では、年金や生命保険、資産運用、税金、住宅ローン、相続・事業承継など、お金に関する幅広い知識を学ぶことができます。これらの勉強して得た知識を生かして自分自身の資金繰りなど将来のライフプランニングにも大いに役立てることができます。
投資などの資産運用が身近になる
FP技能士の試験勉強では、資産運用に役立つ内容もしっかりと学ぶことができます。債券や投資信託、株式投資など、聞いたことはあるものの細かい仕組みについてはよく分からない金融商品は多いのではないでしょうか。また外貨を用いた資産運用などについても勉強するため、世界経済についての知識も身につけることができます。
就職・転職で活かせるのは 2級以上?
一般的に、FP3級技能検定ではその資格の難易度の低くさから資格の保有自体はあまり評価されず就職や転職で活かしづらいと言えます。しかしながら、FP3級技能士はFP2級技能士の受験資格になります。FP3級技能士を足掛かりにして、金融業界や保険業界などFP資格を重視する企業への就職・転職で多少有利に働くこともあるでしょう。
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まとめ|FP3級技能士
FP3級技能士の試験では、日々の生活に直結した内容が多く出題されるので、最近では株式や投資信託などの資産運用に興味がある方であったり、金融業界に勤める方以外にも学生や主婦の方などあらゆる世代に人気の資格となっています。
FP3級技能試験 (最近の平均合格率) | ||
---|---|---|
日本FP協会 | きんざい | |
学科試験 | 84.00% | 47.00% |
実技試験 | 86.00% | 54.00% |
試験は日本FP協会と金融財政事情研究会(きんざい)の 2つの機関のどちらかで受験するようになりますが、合格率は非常に高く、独学でも十分に合格できます。
しっかりと学習計画を立てて、一回の受験での合格を目指しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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