こんにちは、ファイナンシャルプランナーの hiro です。
簿記という資格をご存じでしょうか。
簿記は、会社のお金の流れや経営状況を数字で整理し記録していくための知識です。経理や会計の仕事だけでなく、就職・転職、さらには副業や独立を考える方からも人気がある資格です。
とはいえ、「簿記」と聞くと難しそうなイメージを持つ方は少なくありません。特に、はじめて勉強をする方ほど不安を感じやすい資格かもしれません。
- 簿記って難しそう
- 数字が苦手でも大丈夫?
- 3級や2級ってどれくらいのレベル?
このように感じている方も多いと思います。
ちなみに、残念ながらわたし自身は簿記の資格を持っていません。
そこで今回は、商業高校出身で学生時代に日商簿記2級まで取得している妻に協力してもらうことにしました。
正直、さっぱりわからないので任せました。
妻です。高校生のときに日商簿記2級までは取得しています。なんでわたしが出てくるのかはさておき、任せられてしまいました。
この記事では簿記の基本から資格取得のメリット、検定試験の種類、日商簿記の難易度まで、初心者にもわかりやすく解説していきます。
- 簿記の資格取得を考えている
- 簿記の知識を仕事や副業に活かしたい
- 就職・転職に役立つ資格を探している
これから簿記を学んでみたい方は、ぜひ参考にしてください。
・1級FP技能士
・CFP®認定
・金融業界在籍29年
・営業職28年経験
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簿記とは?初心者向けに基本をわかりやすく解説


簿記とは、会社やお店のお金の流れを記録し整理するための知識です。
商品を仕入れたり、売上が入ったり、経費を支払ったりと、企業では毎日のようにお金の動きがあります。
簿記では、それらの取引を帳簿に記録し、最終的に会社の経営状況をまとめた「決算書(財務諸表)」を作成していきます。
少し難しそうに感じるかもしれませんが、お金の流れを整理して会社の状態を見えるようにするイメージで大丈夫です。
貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)とは
簿記では、最終的に「財務諸表」と呼ばれる書類を作成します。いわゆる「決算書」と呼ばれるものですね。
代表的な財務諸表には、次のようなものがあります。
【代表的な財務諸表】
- 貸借対照表
- 損益計算書
- 株主資本等変動計算書
- 個別注記表
※金融商品取引法では、キャッシュ・フロー計算書や附属明細表などを含めた財務諸表を作成します。
このなかでも、特に基本となるのが「貸借対照表」と「損益計算書」です。
貸借対照表(B/S)は、決算日時点で会社にどれくらいの資産や負債があるのかをまとめた書類です。会社の財産や借入状況などを確認できます。
一方、損益計算書(P/L)は、一定期間の売上や費用、利益などをまとめた書類です。どれくらい利益が出たのか、経営成績を確認することができます。
どちらも会社の経営状況を知るうえで大切な書類です。
簿記を学ぶことで、決算書を読む力だけでなく、基礎的な経営感覚も少しずつ身につけることができます。
簿記で学ぶ「仕訳」とは
簿記の勉強では、まず「仕訳(しわけ)」という作業から学んでいきます。
仕訳とは、取引が発生したときに、その内容を整理して記録することです。
簿記では、取引を「勘定科目」という名前で分類し、借方(左側)と貸方(右側)に分けて記入していきます。
勘定科目?借方・貸方?なんだか急に難しくなってきた。
最初はみんなそう感じるので大丈夫ですよ。簡単な例で見てみましょう。
たとえば、お店で商品を10,000円分仕入れ、現金で支払った場合はこのようになります。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 仕入 10,000 | 現金 10,000 |
これは、商品を仕入れ、その代金を現金で支払ったことを表しています。
逆に、自社の商品が30,000円で売れ、現金を受け取った場合は次のようになります。
| 借方 | 貸方 |
|---|---|
| 現金 30,000 | 売上 30,000 |
こちらは、現金が増え、売上が発生したことを記録しています。
最初は少し戸惑うかもしれませんが、簿記ではこのように取引を一つひとつ整理しながら記録していきます。
慣れてくると、少しずつ取引の流れが見えてくるようになりますよ。
簿記の資格を取得するメリット


簿記は、単に資格を取得するだけではなく、仕事や日常のお金の管理にも活かしやすい資格です。
特に日商簿記は知名度も高く、就職・転職をはじめ、キャリアアップを目指す方からも人気があります。
会社員の方だけでなく、将来的に副業や独立を考えている方にも役立つ知識として注目されている資格です。
ここからは、それぞれのメリットについて見ていきましょう。
経理・財務などの仕事に活かせる
簿記では、会社のお金の流れや会計処理について学んでいきます。
そのため、経理や財務の仕事ではもちろん、事務職などでも知識を活かせる場面があります。
実際に簿記で学ぶ内容には、次のようなものがあります。
- 請求書の処理
- 売上や経費の管理
- 決算書の確認
このように、実務に近い内容を基礎から学べるのが簿記の特徴です。
数字を見ることに少し苦手意識がある方でも、基礎から学んでいくことで少しずつ理解できるようになるはずです。
これから経理・財務系の仕事を目指す方や、今の仕事の幅を広げたい方にとっても、簿記は取得していて損のない資格といえます。
就職・転職で評価されやすい
日商簿記は知名度が高く、多くの企業で評価されやすい資格のひとつです。
特に経理や事務系の求人では、応募条件や歓迎資格として記載されていることも少なくありません。
資格を取得していることで、次のようなアピールにつながる場合があります。
- 会計の基礎知識がある
- 数字を扱う仕事に抵抗がない
- 継続して学習できる
もちろん、資格を持っているだけで必ず有利になるとは限りませんが、書類選考や面接でプラスに働くことは多いと思います。
これから転職を考えている方にとっても、簿記は比較的挑戦しやすい資格のひとつです。
独立・起業や副業にも役立つ
簿記の知識は、会社員だけでなく、独立や起業を考えている方にも役立ちます。
会社やお店を運営するうえでは、お金の流れを把握することがとても大切だからです。
- どれくらい売上があるのか
- どれくらい経費がかかっているのか
- 利益がどれくらい残っているのか
簿記を学ぶことで、このようなお金の動きを確認しやすくなります。
また、最近ではブログ運営や動画配信、ネットショップなど、副業に取り組む方も増えています。
副業でも収入が増えてくると、経費の管理や確定申告が必要になる場面があります。
簿記の知識があることで、お金の流れを把握しやすくなり、日々の管理もしやすくなるはずです。
簿記の知識は、家計の管理にも活かせますよ。
簿記の資格試験の種類


ひとことで「簿記の資格」と言っても、じつはいくつか種類があります。
主催している団体によって試験内容や対象者に違いがありますが、代表的なものは次の3つです。
わたしは商業高校出身だったので、高校生のころは毎日のように簿記を勉強していました。今思うとテスト前は本当に簿記漬けでしたね(笑)
当時ですが、日商簿記2級・全経簿記1級・全商簿記1級までは取得していました。
資格のレベル感としては、一般的に次のように言われることがあります。
- 全商簿記1級 = 日商簿記2級程度
- 全商簿記2級 = 日商簿記3級程度
もちろん出題内容などに違いはありますが、難易度の目安としてよく比較されています。
これから一般の方が簿記を学び始めるのであれば、まずは日商簿記3級から挑戦するのがおすすめです。
日商簿記
日商簿記は、日本商工会議所・各地商工会議所が主催している簿記検定です。
簿記の資格のなかでも特に知名度が高く、学生から社会人まで幅広い方が受験しています。
就職や転職でも評価されやすく、これから簿記を学びたい方が最初に目指す資格としても人気があります。
一般的に「簿記」と聞いてイメージされるのは、この日商簿記を指すことが多いかもしれません。
全経簿記
全経簿記は、公益社団法人全国経理教育協会が主催する簿記検定です。
主に、経理系の専門学校に通う学生が受験することが多い資格として知られています。
また、上級試験に合格することで税理士試験の受験資格を得られるため、税理士を目指す方が受験するケースもあります。
日商簿記と比べると一般的な知名度はやや低めですが、経理や会計分野では広く知られている資格です。
全商簿記
全商簿記は、公益財団法人全国商業高等学校協会が主催する簿記検定です。
主に商業高校の学生を対象として実施されている資格で、高校の授業や資格取得の一環として受験されることが多くなっています。
わたしも高校時代は、検定前になると毎日問題集ばかり解いていました(笑)
学校によっては、全商簿記1級の取得を進学や推薦入試で活用しているケースもあるようです。
日商簿記とは?3級・2級の基本と難易度
日商簿記は、日本商工会議所・各地商工会議所が主催している簿記検定です。
簿記の資格のなかでも特に知名度が高く、学生から社会人まで幅広い方が受験しています。また、就職や転職でも評価されやすく、これから簿記を学びたい方に人気の資格です。
- 1級
- 2級
- 3級
- 簿記初級
- 原価計算初級
簿記初級から学ぶ方法もありますが、実務で活かせる知識を身につけたい方であれば、まずは3級からチャレンジする方が多いようです。
さらに、2級まで取得できると、就職や転職でもアピールしやすくなります。
ここからは、日商簿記3級・2級の基本情報や難易度について紹介していきます。
日商簿記3級
日商簿記3級では、基本的な商業簿記の知識を学んでいきます。
学習内容としては、次のようなものがあります。
- 仕訳
- 現金や預金の管理
- 決算書の基礎
社会人として知っておきたい基本的な内容が中心となっているため、簿記がはじめての方でも比較的取り組みやすい資格です。
高校時代も最初は3級の勉強から始まりました。問題を解いているうちに少しずつ慣れていった記憶があります。
| 試験科目 | 試験時間 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 商業簿記 3題以内 | 60分 | 70%以上 |
簿記がはじめての方は、まずは3級から少しずつ学んでいくのがおすすめです。
実際におすすめできる教材については、こちらの記事で詳しくまとめています。
▶ 合格経験者が厳選!【2026年最新版】簿記3級おすすめテキスト・問題集ランキングTOP4
日商簿記2級
日商簿記2級では、3級で学んだ内容をさらに深く学習していきます。
また、商業簿記に加えて「工業簿記」という製造業向けの簿記も出題されるため、学習範囲が一気に広がります。
そのため、3級よりも難しく感じる方は多いかもしれません。
ただ、その分、2級まで取得できると評価されやすく、経理・財務系の仕事では強みになる場面もあります。
2級になると工業簿記が入ってくるので、ここで苦戦する人は多かったですね。
| 試験科目 | 試験時間 | 合格基準 |
|---|---|---|
| 商業簿記 工業簿記 (原価計算を含む) 5題以内 | 90分 | 70%以上 |
2級は、3級よりも学習範囲が広がるため、テキストや問題集との相性も大切になってきます。
実際におすすめできる教材については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▶ 合格経験者が厳選!【2026年最新版】簿記2級おすすめテキスト・問題集ランキングTOP3
検定試験の難易度
ここでは、直近の日商簿記検定の合格率をまとめています。
日商簿記3級合格率
【3級(統一試験)】
| 回 | 合格率 |
|---|---|
| 172(2026.02.22) | 33.6% |
| 171(2025.11.16) | 34.5% |
| 170(2025.06.08) | 42.4% |
【3級(ネット試験)】
| 期間 | 合格率 |
|---|---|
| 2025年4月~2026年3月 | 40.8% |
直近の3級の合格率は、33.6〜 42.4%となっています。
3級は入門レベルとはいえ、学習せずに合格できるほど簡単な試験ではありません。
3級は基礎だから簡単そうに見えるんですが、仕訳をしっかり理解していないと意外と点数が伸びないんですよね。
日商簿記2級合格率
【2級(統一試験)】
| 回 | 合格率 |
|---|---|
| 172(2026.02.22) | 15.1% |
| 171(2025.11.16) | 23.6% |
| 170(2025.06.08) | 22.2% |
【2級(ネット試験)】
| 期間 | 合格率 |
|---|---|
| 2025年4月~2026年3月 | 32.9% |
直近の2級の合格率は、15.1〜 32.9%となっています。
特に工業簿記が加わることで難易度が上がり、問題によって合格率に差が出やすいようです。
3級よりも学習時間が必要になるので、計画的に勉強を進めることが大切になってきます。
日商簿記1級合格率
【1級(統一試験)】
| 回 | 合格率 |
|---|---|
| 171(2025.11.16) | 15.2% |
| 170(2025.06.08) | 14.0% |
1級は、日商簿記のなかでも最上位に位置づけられている資格です。
合格率も 10%前後とかなり低く、難易度の高い試験として知られています。
合格率10%は、FP1級技能検定レベルの難しさですね…。
1級までいくと、かなり本格的な会計知識が必要になりますね。
日商簿記3級に再挑戦してきました
簿記の資格は一度取得すれば有効期限はありません。ただ、わたしが取得したのはもう20年以上前なので、今回あらためて勉強し直して受験してきました。
実際に学び直してみると、昔にはなかった勘定科目が出てきたり、以前は上位級で学んでいた内容が3級に入っていたりして、思っていた以上に難しく感じました。
とはいえ、そもそも20年以上前の知識だったので、普通に忘れている部分も多かったんですけどね(笑)


久しぶりに簿記を学び直してみて、やはり知識をアップデートすることの大切さを感じました。
久しぶりに問題集を開いたときは懐かしかったですね。学生時代を少し思い出しました(笑)
実際に試験勉強で使用したテキスト・問題集はこちらです。▼▼▼
今回の学び直しでも、テキストと問題集を中心に勉強を進めました。
実際におすすめできる教材については、こちらの記事でも詳しくまとめています。
▶ 合格経験者が厳選!【2026年最新版】簿記3級おすすめテキスト・問題集ランキングTOP4
▶ 合格経験者が厳選!【2026年最新版】簿記2級おすすめテキスト・問題集ランキングTOP3
まとめ|簿記は初心者にも挑戦しやすい資格


今回は、簿記の基本や資格の種類、日商簿記の難易度などについて紹介してきました。
簿記は、経理や会計の仕事だけでなく、就職・転職、副業や家計管理にも活かしやすい資格です。
最初は難しく感じる部分もありますが、問題を解きながら少しずつ慣れていけば大丈夫です。
わたしも高校時代は問題集を何回も解きながら覚えていきました。
これから簿記を学びたい方は、まずは日商簿記3級からチャレンジしてみてください。
また、簿記やFPなどの資格学習では、条件によって教育訓練給付金制度を利用できる場合があります。▼▼▼


この記事が、これから簿記を学ぶ方の参考になればうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。













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