こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの hiro です。
銀行や保険会社、信用金庫などでは、「特別会員証券外務員」の資格取得を求められることがあります。
とはいえ、特別会員外務員には一種・二種の区分があり、正会員との違いもあるため、初めて受験する方にとっては少しわかりにくい資格かもしれません。
そこで今回は、特別会員外務員の概要や正会員との違い、受験資格、試験概要、難易度、おすすめテキストまでわかりやすく解説します。
- 銀行や保険会社への就職・転職を考えている
- 特別会員証券外務員の受験を予定している
- 効率よく合格を目指したい
これから受験を予定している方は、ぜひ参考にしてください。
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・CFP®認定
・金融業界在籍29年
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証券外務員「特別会員」とは?


銀行や保険会社などで投資信託や債券を取り扱う場合、必要となるのが「特別会員外務員」資格です。
とはいえ、証券外務員資格にはいくつかの区分があるので、初めて受験する方にとっては少しわかりにくい部分もあります。
そこで、まずここでは証券外務員資格の概要や正会員との違い、一種・二種の違いについて解説していきます。
証券外務員資格とは
証券外務員とは、金融商品の勧誘や販売を行うために必要な資格です。
銀行や証券会社などで投資信託や債券などの金融商品を顧客へ案内する場合、原則として外務員資格を取得し、登録を受ける必要があります。
金融業界ではとても知名度の高い資格なので、証券会社だけでなく、銀行や保険会社などでも取得を求められることは少なくありません。
つまり、金融機関への就職や転職を目指す方にとっては、必ず知っておきたい資格のひとつといえます。
なお、証券外務員資格そのものについて詳しく知りたい方は、こちらの記事で試験概要や難易度、おすすめテキストについて解説しているので、あわせてお読みください。
▶ 証券外務員資格とは?基本情報から試験の難易度・おすすめ学習法・テキストまで詳しく解説!
特別会員外務員資格とは
「特別会員外務員」資格とは、日本証券業協会の特別会員に所属する金融機関の行職員を対象とした資格です。
対象となるのは以下のような金融機関です。
- 銀行
- 信用金庫
- 労働金庫
- 保険会社
これらの金融機関では、投資信託や国債などの金融商品を取り扱うことがあります。そのときに必要となるのが特別会員外務員資格です。
証券会社向けの資格ではなく、銀行や保険会社向けの資格と考えるとイメージしやすいかもしれませんね。
正会員と特別会員の違い
証券外務員には「正会員」と「特別会員」があります。
| 正会員 | 特別会員 | |
|---|---|---|
| 主な勤務先 | 証券会社 | 銀行・信用金庫・保険会社など |
| 対象者 | 証券会社の役職員 | 特別会員に所属する役職員 |
| 取扱商品 | 幅広い金融商品 | 所属機関で取り扱う金融商品 |
| 受験対象 | 一般受験可能 | 所属機関を通じて受験 |
正会員外務員は主に証券会社で働く人を対象とした資格です。一方、特別会員外務員は銀行や保険会社などの職員を対象としている資格です。つまり、勤務先によって取得する資格の区分が違ってきます。
また、特別会員外務員には受験資格が定められていて、日本証券業協会の特別会員に所属していることが条件となります。
ちなみに、わたしは現在「会員一種証券外務員」の資格を保有しています。
最初はわたしも「証券外務員資格」についてほとんど知識がなく、まずは特別会員二種外務員試験を受験させられました。
結果は不合格。勉強はした(つもり)でしたが、当時は投資信託や債券といった金融商品の知識も乏しく、一度目の受験では合格できませんでした。
その後、改めて勉強し直して二度目の受験で無事に合格。その後は会員一種証券外務員まで取得することができました。
特別会員一種と二種の違い
特別会員外務員には「一種」と「二種」の2種類があります。
| 特別会員一種 | 特別会員二種 | |
|---|---|---|
| 難易度 | やや高い | 基本レベル |
| 出題範囲 | 二種+デリバティブ等 | 基本的な金融商品 |
| 取扱可能商品 | より幅広い | 一部の商品に限定 |
| 取得順序 | 二種取得後に受験するケースが多い | 最初に取得するケースが多い |
一般的には、まず二種を取得し、その後必要に応じて一種を取得するケースが多くみられます。
一種ではデリバティブ取引などの専門的な内容も出題されるため、二種よりも学習範囲が広くなります。
ちなみに、現在金融機関で働いているわたしの妻は、特別会員二種外務員資格を保有しています。
金融機関で働いているからといって、必ずしも全員が一種を取得するわけではありません。担当する業務によっては二種で十分な場合もあります。
勤務先によって求められる資格は異なりますが、より幅広い業務に携わる場合は一種の取得が求められることもあります。
まずは自分が勤務する金融機関でどちらの資格が必要になるのか確認しておくと良いかもしれませんね。
特別会員外務員の受験資格・申込方法・試験概要


「特別会員外務員」資格試験は、誰でも自由に受験できる資格ではありません。
正会員の外務員試験とは違い、受験資格や申込方法に一定の条件が定められています。
また、受験を予定している方にとっては、試験時間や問題数、合格基準なども押さえておきたいところです。
ここでは、特別会員外務員の受験資格や申込方法、試験概要について解説していきます。
「特別会員外務員」資格試験の受験資格
「特別会員外務員」資格試験を受験できるのは、日本証券業協会の特別会員に所属する行職員などに限られています。
つまり、一般の方が個人で申し込んで受験することはできません。
金融機関への入社後や配属後に、勤務先の指示によって受験するケースが一般的です。
「特別会員外務員」資格試験の申込方法
「特別会員外務員」資格試験の受験申込は、個人ではなく勤務先を通じて行います。
基本的な流れは次のとおりです。
- 勤務先から受験案内を受ける
- 受験申込を行う
- CBT試験を予約する
- テストセンターで受験する
試験は全国のテストセンターで実施されていて、コンピューターを使用して解答するCBT方式が採用されています。
勤務先によって申込手続きが違う場合もあるので、詳細は所属先の担当部署へ確認してみましょう。
「特別会員外務員」資格試験の試験概要
特別会員外務員には「一種」と「二種」があります。
試験概要をまとめると以下の表とおりです。
| 特別会員一種 | 特別会員二種 | |
|---|---|---|
| 試験時間 | 100分 | 70分 |
| 問題数 | 45問 | 26問 |
| 満点 | 325点 | 200点 |
| 合格基準 | 230点以上(70%) | 140点以上(70%) |
出題科目は、法令・諸規則、商品業務、関連科目などです。
金融商品取引法や投資信託、債券、市場制度など幅広い知識が問われるため、テキスト学習だけでなく問題演習にも取り組むことがたいせつです。
特別会員外務員の難易度・勉強時間・おすすめテキスト


ここまで、特別会員外務員の受験資格や試験概要について解説してきました。
受験を考えている方にとっては、試験の難易度や合格に必要な勉強時間も気になるところではないでしょうか。
そこでここからは、特別会員外務員の難易度や勉強時間の目安、おすすめのテキストについて紹介していきます。
特別会員外務員の難易度・合格率
特別会員外務員試験は、金融業界の資格のなかでは極端に難しい資格ではありません。
とはいえ、金融商品や法令に関する知識が問われるので、まったく勉強せずに合格できる試験でもありません。
直近3年間の合格率は以下のとおりです。
【特別会員二種外務員】
| 令和6年度 (2024年度) | 令和5年度 (2023年度) | 令和4年度 (2022年度) | |
|---|---|---|---|
| 受験者数 | 13,931 | 12,484 | 6,610 |
| 合格者数 | 5,570 | 5,813 | 3,423 |
| 合格率 | 39.98% | 46.56% | 51.79% |
特別会員二種外務員試験の直近3年間の合格率は 39.98~ 51.79%となっています。
【特別会員一種外務員】
| 令和6年度 (2024年度) | 令和5年度 (2023年度) | 令和4年度 (2022年度) | |
|---|---|---|---|
| 受験者数 | 5,498 | 5,089 | 4,409 |
| 合格者数 | 1,920 | 2,066 | 1,578 |
| 合格率 | 34.92% | 40.50% | 35.79% |
一方、特別会員一種外務員試験の直近3年間の合格率は 34.92~ 40.50%となっています。
数字だけを見ると難しく感じるかもしれませんが、業務の合間に受験する方も多く、十分な学習時間を確保できないまま受験しているケースも少なくありません。
実際、わたしも最初に受験した特別会員二種外務員試験では不合格でしたが、問題集を繰り返し解きながら苦手分野をつぶしていったことで、二度目の受験で合格することができました。
しっかり対策を行えば、十分合格を狙えるはずです。
合格に必要な勉強時間の目安
勉強時間は金融知識や実務経験などによっても変わりますが、一般的には以下の勉強時間が目安とされています。
| 試験区分 | 勉強時間の目安 |
|---|---|
| 特別会員二種 | 30~50時間程度 |
| 特別会員一種 | 50~80時間程度 |
FPや簿記などの学習経験がある方であれば、債券や財務諸表などの分野は理解しやすいかもしれません。
とはいえ、金融商品取引法や外務員特有のルールについては初めて学ぶ方も多いため、テキストを読むだけでなく問題演習を繰り返すことがポイントです。
わたしも、テキスト学習より問題集を繰り返し解きながら苦手分野をつぶしていったことで、二度目の受験で合格することができました。
特別会員外務員試験のおすすめテキスト・問題集
特別会員外務員試験の教材選びで迷う必要はありません。
わたしがおすすめするのは、日本投資環境研究所(現:みずほインベスター・リレーションズ株式会社)が発行する教材です。
- 特別会員 証券外務員 学習テキスト
- 特別会員 証券外務員 対策問題集
日本証券業協会が発行する「協会外務員必携」に準拠して作成されているため、試験対策に必要な内容を効率よく学習できます。
また、『証券外務員』シリーズは、「覚えるべきポイントをしぼりこみ、確実に習得すること」をコンセプトとしていることもあり、始めて学ぶ方でも学習を進めやすい内容だと思います。
わたしも会員内部管理責任者資格試験を受験したときは、このシリーズの教材を使用して学習し、一発合格することができました。
実際、わたしもいろいろな教材に手を出したわけではなく、基本となる教材を繰り返し学習することで合格につなげることができました。
教材選びに迷ったら、まずはこの2冊をとことんやり込んでみてください。
なお、特別会員外務員試験の教材は限られていますが、証券外務員試験全般のおすすめ教材については、こちらの記事で詳しく紹介しています。▼▼▼


まとめ|特別会員外務員は金融機関で働くなら知っておきたい資格


今回は、特別会員外務員の概要や正会員との違い、受験資格、試験概要、難易度、おすすめ教材について解説しました。
わたしも、最初に受験した特別会員二種外務員試験では不合格を経験しています。それでも、その後しっかり学習を重ねたことで合格し、会員一種証券外務員資格や会員内部管理責任者資格も取得することができました。
特別会員外務員試験は、簡単な試験ではありませんが、基本を押さえて問題演習を繰り返すことで十分合格を目指せる資格です。
これから受験を予定している方は、まずは定番の学習テキストと問題集を活用しながら、学習を進めていってください。
なお、外務員資格取得後にステップアップしたい方は、内部管理責任者資格の取得も目指してみるのもおすすめです。
▶ 内部管理責任者資格の完全ガイド|会員・特別会員の違いから難易度・合格率や勉強方法まで徹底解説!
最後までお読みいただきありがとうございました。












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