銀行業務検定とは?種類・難易度・合格率まとめ|おすすめ勉強法も徹底解説

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こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの hiro です。

銀行で働く方や金融業界に興味のある方なら、一度は耳にしたことがある資格・銀行業務検定。多くの銀行では、行職員のスキル向上や昇進条件としてこの検定の取得が推奨されています。

銀行業務検定は、銀行業務に必要な基礎知識から実務的スキルまで幅広く学べる資格です。試験を通じて得られる知識は、日々の業務を効率よく行うためだけでなく、キャリアアップや専門性の向上にも大いに役立ちます。

hiro

ちなみにわたしは銀行員ではありませんが、生命保険営業の業務に関連する知識やスキルを高めるために、銀行業務検定の「年金アドバイザー3級」「相続アドバイザー3級」を取得しています。

今回は、銀行業務検定の種類・難易度・合格率から効果的な勉強法や資格取得のメリットまで、わかりやすく解説していきます。

この記事はこんな方におすすめ
  • 銀行などの金融機関でキャリアアップに活かしたい
  • 銀行などの金融機関でスキルアップに活かしたい
  • 銀行などの金融機関に就職・転職を考えている

資格取得を考えている方や、これから学ぼうとしている方の参考になる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

\ この記事を書いた人 /

・1級FP技能士
・CFP®認定
・金融業界在籍29年
・営業職28年経験
長年培った知識・技術・経験を基に情報発信します。

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運営者 FP hiro

目次

銀行業務検定とは?主旨・試験の種類・受験方式までわかりやすく解説

銀行業務検定は、銀行業務検定協会が主催する資格試験です。多くの銀行では、従業員のスキル向上やキャリアアップのため、この資格の取得を奨励したり、昇進の条件としている場合もあります。銀行業務に関する知識を体系的に身につけたい方や、キャリアを広げたい方にとって非常に役立つ資格です。

また、受験資格に制限がないため、銀行業務に関わる方はもちろん、金融業界に興味のある方も誰でも挑戦できます。

ここからは、銀行業務検定の主旨や目的、試験の種類や受験方式について詳しく見ていきましょう。

以上の内容を順番に解説していきます。

銀行業務検定の主旨|金融実務スキルの習得度を測る資格

銀行業務検定は、銀行をはじめとする金融機関の行職員や、保険会社・証券会社など金融業界で働く社員を対象としています。

試験の目的は、業務を遂行するうえで必要な実務知識や技能、応用力の習得度を客観的に評価することにあります。これにより、金融業務に必要なスキルの習熟度を把握し、業務能力の向上につなげることができます。

銀行業務検定の試験種類(種目)一覧

銀行業務検定は、22系統・37種目の試験が実施されています。2023年6月の試験では、累計受験申込者数が1,109万人に達していて、多くの方が受験されていることがわかります。

種目一覧
法務・融資管理3級
・法務2級
・法務3級
・法務4級
・金融商品取引3級
財務・財務2級
・財務3級
・財務4級
税務・税務2級
・税務3級
・税務4級
年金・年金アドバイザー2級
・年金アドバイザー3級
・年金アドバイザー4級
信託・証券・証券3級
・信託実務3級
マネジメント・営業店マネジメントⅠ
・営業店マネジメントⅡ
融資・渉外・経営支援アドバイザー2級
・CBT DXサポート
・DXビジネスデザイン
・サステナブル経営サポート
(環境省認定 脱炭素アドバイザー ベーシック)
・窓口セールス3級
・法人融資渉外2級
・法人融資渉外3級
・事業性評価3級
・個人融資渉外3級
・事業承継アドバイザー3級
外為・外国為替2級
・外国為替3級
金融経済・金融経済3級
預かり資産等・投資信託3級
・デリバティブ3級
・預かり資産アドバイザー2級
・預かり資産アドバイザー3級
・保険販売3級
相続・相続アドバイザー2級
・相続アドバイザー3級
参照:銀行業務検定協会 (kenteishiken.gr.jp)

なお、銀行業務検定には1級はなく、2級が最上位の資格となっている点はすこし珍しい特徴です。

全国一斉公開試験|開催時期と試験時間を紹介

銀行業務検定の全国一斉公開試験は、3月・6月・10月の年3回実施されています。

全国一斉公開試験開催時期
  • 3月上旬
  • 6月上旬
  • 10月下旬
スクロールできます
試験開始時間終了時間(4級)終了時間(3級)終了時間(2級)
10:00(午前)11:3012:00試験開催なし
13:30(午後)試験開催なし15:3016:30
参照:銀行業務検定協会 (kenteishiken.gr.jp)

同じ日に午前の部と午後の部を組み合わせて、2種類の試験を受けることも可能です。

実際にわたしも、同日に「年金アドバイザー3級」と「相続アドバイザー3級」を受験した経験があります。

CBT受験が認められている種目一覧

試験の種目によっては、CBT(コンピュータ・ベースド・テスティング)方式での受験が認められています。

【2025年5月開始分】
申込日程:2025/4/28~2026/3/28
実施日程:2025/5/1~2026/3/31

  • CBT法務3級
  • CBT法務4級
  • CBT財務3級
  • CBT財務4級
  • CBT相続アドバイザー3級
  • CBT信託実務3級
  • CBT事業性評価3級
  • CBT事業承継アドバイザー3級
  • CBT DXサポート
  • サステナブル経営サポート
    (環境省認定制度 脱炭素アドバイザー ベーシック)

【2025年6月開始分】
申込日程:2025/4/28~2026/3/28
実施日程:2025/6/1~2026/3/31

  • CBT税務3級
  • CBT税務4級
  • CBT年金アドバイザー3級
  • CBT年金アドバイザー4級

わたしが受験した当時は実施されていませんでしたが、現在ではCBT方式での受験が可能です。1年間を通して好きな日時に、自宅近くのテストセンターで受験できるため、当時に比べて受験者の利便性は大きく向上しています。

CBT方式では、受験申込から試験実施、合否通知までのすべての工程をインターネット上で完結できるのも大きな特徴です。

銀行業務検定の難易度・合格率は?級別(4級・3級・2級)に詳しく紹介

銀行業務検定には、4級から始まる種目もあれば、3級から受験できる種目もあります。ただし「4級に合格していなければ3級を受けられない」といった受験制限はなく、多くの企業ではむしろ3級からの受験を推奨している傾向にあります。一方で、いきなり2級へ挑戦するのは難易度が高めです。

ここでは、直近の検定試験における級別(4級・3級・2級)の合格率をまとめてみました。

受験計画の参考にしてください。

4級検定試験の難易度・合格率

直近3回における4級検定試験の合格率は、52.22%〜69.33となっています。

試験開催時期合格率
第161回試験
(2025.06.01)
財務4級|53.43%
第160回試験
(2025.03.02)
税務4級|57.02%
年金アドバイザー4級|52.22%
第159回試験
(2024.10.27)
法務4級|69.33%
参照:銀行業務検定協会|スコープ

比較的やさしい部類の試験ではありますが、無対策で臨めば当然合格は難しくなります。基礎をしっかり押さえたうえで受験することが重要です。

3級検定試験の難易度・合格率

直近3回の3級検定試験の合格率は、21.00%〜71.34となっています。

試験開催時期合格率
第161回試験
(2025.06.01)
法務3級|28.43%
財務3級|27.63%
信託実務3級|53.59%
金融経済3級|43.81%
デリバティブ3級|51.80%
窓口セールス3級|44.70%
法人融資渉外3級|36.66%
個人融資渉外3級|51.74%
金融商品取引3級|50.44%
事業性評価3級|71.34%
第160回試験
(2025.03.02)
財務3級|33.30%
税務3級|36.04%
外国為替3級|35.30%
融資管理3級|40.78%
年金アドバイザー3級|39.34%
投資信託3級|29.49%
相続アドバイザー3級|33.16%
第159回試験
(2024.10.27)
法務3級|32.60%
税務3級|45.30%
証券3級|42.45%
外国為替3級|66.51%
資産形成アドバイザー3級|48.55%
年金アドバイザー3級|36.80%
相続アドバイザー3級|34.99%
保険販売3級|61.02%
事業承継アドバイザー3級|21.00%
参照:銀行業務検定協会|スコープ

事業承継アドバイザー3級のように合格率20%台と難易度が高い試験もあれば、保険販売3級や事業性評価3級のように合格率60%以上の比較的取り組みやすい試験もあり、種目ごとに難しさには大きな差があります。

なお、銀行業務検定には1級が設けられていないため、3級でも実質的には2級レベルの難易度と捉えておくとよいでしょう。

2級検定試験の難易度・合格率

直近3回の2級検定試験の合格率は、21.35%〜40.00となっています。

試験開催時期合格率
第161回試験
(2024.06.01)
法務2級|24.91%
財務2級|26.26%
法人融資渉外2級|35.75%
第160回試験
(2025.03.02)
税務2級|29.98%
外国為替2級|27.44%
経営支援アドバイザー2級|31.38%
年金アドバイザー2級|21.66%
相続アドバイザー2級|40.00%
第159回試験
(2024.10.27)
法務2級|21.35%
財務2級|31.98%
預かり資産アドバイザー2級|35.03%
参照:銀行業務検定協会|スコープ

年金アドバイザー2級や法務2級のように合格率20%台前半の難易度が高い試験がある一方で、相続アドバイザー2級のように40%前後と比較的取り組みやすい試験もあり、種目によって難易度には差があります。

実際、わたしの周囲でも年金アドバイザー2級のような難関試験に挑戦している社員がいますが、合格には相当の苦労をしているようです。

銀行業務検定では1級が設けられていないため、この2級が最上位資格となります。確実に合格するためにも、計画的に学習し万全の準備で試験に臨みましょう。

銀行業務検定を受験して感じたこと|実際の勉強法・体験レビュー

わたしが金融機関に勤務していた当時、コロナ禍で比較的時間に余裕があったこともあり、銀行業務検定(年金アドバイザー3級・相続アドバイザー3級)に挑戦することにしました。

銀行業務検定試験の勉強方法

銀行業務検定の勉強方法は、どの種目でも基本は同じです。まずは、問題解説集を中心に繰り返し解くことが最も効率的です。実務で受験分野を扱っている方であれば、問題を解き進めながら、理解が曖昧な部分を公式テキストで確認する流れを作ると、短期間でも合格ラインに届きやすくなります。

hiro

合格のためには、問題集を最低3周以上することをおすすめします!

  • 1周目:わからなくて当然 →「どの範囲が苦手か」を把握
  • 2周目:解説をしっかり読み知識を定着させる
  • 3周目:時間を意識して解き実戦形式に慣れる

こうしたステップで取り組むことで、知識の定着度は大きく向上します。

さらに、単に正答を覚えるだけでなく、「なぜその答えになるのか」という根拠まで理解することが重要です。背景知識を押さえておくと、類似問題にも対応でき、実務でも役立つ“応用力”が身につきます。

銀行業務検定のおすすめ教材

銀行業務検定の学習には、主催団体である株式会社経済法令研究会が発行する公式テキストと問題解説集が最もおすすめです。出題範囲に完全対応しているため、これらの教材を中心に学習すれば、試験対策としては十分です。

公式テキスト・問題解説集は以下で購入できます。

特に問題解説集は、初心者でも理解しやすいように構成されているため解説も丁寧です。

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この1冊を繰り返せば合格できるレベルなので、これを選べば間違いありません。

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年金アドバイザー資格については、こちらの記事で詳しく解説しています▼▼▼

銀行業務検定のメリットは?昇進や実務スキルなどの効果を解説

銀行業務検定は、銀行をはじめとする金融機関の行職員や、保険・証券会社などで働く金融業界の社員を対象に、業務遂行に必要な実務知識や技能、応用力を測定する資格です。

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金融機関への就職・転職時に、専門知識を示すアピールポイントとして評価されることもあります。

業務知識向上などの自己成長

銀行業務検定では、銀行業務の基礎から実務に直結する専門知識まで幅広く学ぶことができ、日々の業務レベルの底上げにつながります。特に 金融商品・会計・法律・リスク管理 といった必須分野を体系的に学べるため、業務の効率化やミス防止に直結します。

学習を通じて得られる主なメリット〉

  • 内容が網羅的なため業務全体の理解が深まる
  • 規制の変化が多い金融業界でも実務対応力が向上
  • 仕事にも前向きに取り組めるようになる

金融市場や規制環境が絶えず変化するなかで、資格取得に向けた学習は、最新情報を取り入れながら実務に活かせる貴重な機会です。新しい知識を身につけることで自己成長を実感でき、結果としてモチベーション向上にもつながります。

キャリアアップに活かす

銀行業務検定を取得していると、昇進や人事評価の場面で有利に働くことがあります。資格によって専門知識を客観的に示せるため、「業務理解が深い人材」として社内での信頼度が高まる点が大きなメリットです。

さらに、金融業界や関連分野への転職を目指す場合にも、銀行業務検定は自分のスキルを証明する有効な材料となります。専門知識を持っていることが明確に示せるため、転職活動や社内異動の際にプラス評価を得やすくなります。

また、資格取得により業務理解が深まることで、担当できる業務の幅が広がり、新しい職務へ挑戦する機会が増えるという点もキャリア形成における大きなメリットです。

業界内での信頼性の向上

銀行業務検定を取得することで、金融実務に必要な知識を体系的かつ効率的に身につけられます。その結果、日々の業務をより正確かつスムーズに処理でき、ミスの防止にもつながります。

資格取得に向けて学習を進める過程で業務理解が深まり、自信を持って対応できるようになるのも大きなメリットです。この姿勢は、同僚だけでなく顧客からの信頼獲得にも直結します。

特に、顧客対応や重要な判断を求められる業務では、資格によって専門知識が裏付けられていることが明確になるため、担当者としての信頼性がより高まるといえるでしょう。

まとめ|銀行業務検定はキャリアアップに最適な資格

銀行業務検定は、銀行業務検定協会が主催する、金融実務の知識とスキルを客観的に証明できる資格です。多くの金融機関では、業務能力の向上を目的として受験を推奨しているほか、昇進の条件として扱われる場合もあります。

専門知識を体系的に身につけられるだけでなく、キャリアアップや転職活動でも強いアピール材料となるため、金融業界で長く活躍したい方にとって非常に有用な資格といえるでしょう。

直近の検定試験合格率
4級52.22%~ 69.33%
3級21.00%~ 71.34%
2級21.35%~ 40.00%

試験は科目ごとに難易度が異なるため、自分のレベルに合わせて計画的に学習を進めることが合格への近道です。

hiro

ぜひ効率よく準備を進め、合格を目指して頑張ってください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

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CFP®認定(日本FP協会認定)
金融業界在籍29年目
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