こんにちは、ファイナンシャルプランナーの hiro です。
FP資格の最高峰として知られる CFP®(Certified Financial Planner) は、日本FP協会が認定する国際資格で、取得には全6課目のCFP®資格審査試験に合格する必要があります。
そのなかでも「リスクと保険」は、比較的やさしいと思われがちな課目です。しかし、過去3年間の平均合格率を見ると、決して油断はできない課目です。
そこで今回は、CFP®資格審査試験「リスクと保険」について、難易度・合格率、出題傾向と対策、効率的な勉強法をわかりやすく解説します。
- リスクと保険の受験を考えている
- 試験の難易度や合格ライン、おすすめの学習教材を知りたい
- 試験に向けた学習のポイントを知りたい
確実に合格を目指す方は、ぜひ参考にしてください。
・1級FP技能士
・CFP®認定
・金融業界在籍29年
・営業職28年経験
長年培った知識・技術・経験を基に情報発信します。


春を告げる通信
運営者 FP hiro
リスクと保険 試験日程と難易度・合格率


「リスクと保険」の試験は、生命保険分野と損害保険分野の2つで構成されています。出題の多くは、約款・提案書・重要事項説明書・保険証券などの資料を読み取り、内容を正確に理解する形式です。
そのため、単なる暗記ではなく、基本的な保険商品知識や保険税務、法人契約における仕訳・経理処理の考え方まで、幅広い理解が求められます。
試験本番では、保険証券や約款などの読取力が問われます。設問の意図を正確につかみ、確実に得点できるよう準備を進めていきましょう。
CFP®資格審査試験日程
CFP®資格審査試験は、6月と11月の年2回実施されています。リスクと保険の試験日程を確認してみましょう。
| 試験時間 | 試験課目 | |
|---|---|---|
| 試験第1日目 各120分 | 9:30~11:30 | 金融資産運用設計 |
| 12:30~14:30 | 不動産運用設計 | |
| 15:30~17:30 | ライフプランニング・リタイアメントプランニング | |
| 試験第2日目 各120分 | 9:30~11:30 | リスクと保険 |
| 12:30~14:30 | タックスプランニング | |
| 15:30~17:30 | 相続・事業承継設計 |
CFP®資格審査試験は、全6課目を3課目ずつ2日間の日程で実施されます。リスクと保険の試験は、試験第2日目の1時限目に予定されています。
受験地から離れた地域から来場される方は、できるだけ交通費をかけないように受験課目をまとめることも検討しましょう。
札幌、仙台、水戸、宇都宮、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、富山、金沢、松本、静岡、名古屋、京都、大阪、松江、岡山、広島、高松、松山、福岡、熊本、那覇
こちらの記事では、効果的な受験課目の組み合わせを考案しています▼▼▼


リスクと保険の難易度・合格率
まずは直近3年間の課目ごとの難易度・合格率を確認してみましょう。
| 課目 | 2025年度 第2回 | 2025年度 第1回 | 2024年度 第2回 | 2024年度 第1回 | 2023年度 第2回 | 2023年度 第1回 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 金融 | 33.9% | 34.2% | 31.9% | 29.5% | 33.4% | 30.7% |
| 不動産 | 40.0% | 35.8% | 35.5% | 36.5% | 38.1% | 35.8% |
| ライフ | 35.3% | 37.6% | 34.6% | 31.0% | 35.4% | 35.6% |
| リスク | 36.4% | 36.9% | 35.0% | 35.7% | 35.3% | 31.8% |
| タックス | 36.3% | 34.7% | 36.5% | 36.1% | 35.6% | 39.0% |
| 相続 | 35.2% | 31.0% | 37.3% | 37.9% | 34.3% | 31.4% |
課目ごとに平均合格率の高い低いはありますが、直近3年間のCFP®資格審査試験のすべての課目を平均すると合格率は35.03%となっています。
上記の表から直近3年間の課目ごとの難易度・合格率の平均合格率を確認した結果、平均合格率が低く難易度が高い順から以下の順になります。
- 金融資産運用設計/合格率32.27%
- 相続・事業承継設計/合格率34.52%
- ライフプランニング・リタイヤメントプランニング/合格率34.92%
- リスクと保険/合格率35.18%
- タックスプランニング/合格率36.37%
- 不動産資産運用設計/合格率36.95%
直近3年間の CFP®資格審査試験の課目ごとの合格率を平均すると、リスクと保険の合格率35.18%は、ほぼ平均的な難易度と言えます。
「リスクと保険の課目は難易度が低い」という言葉をたまに目にしますが、ほかの課目と比べてけっして難易度は低くないです!油断しないように注意しましょう。
実務経験の有無や自身の得意不得意などを考慮する必要がありますので、参考程度に留めてください。
リスクと保険 試験傾向とおすすめテキスト・問題集


試験に向けた学習を始める前に、合格ラインやテキスト・問題集、試験傾向を確認しましょう。
これからリスクと保険を受験される方は参考にしてください。
目指すべき合格ライン
ここで直近3年間のリスクと保険の合格ラインを確認してみましょう。
| 2025年度 第2回 | 2025年度 第1回 | 2024年度 第2回 | 2024年度 第1回 | 2023年度 第2回 | 2023年度 第1回 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 合格ライン | 27/50 | 28/50 | 26/50 | 28/50 | 30/50 | 27/50 |
直近3年間の合格ラインは、50問中26~30問(100点満点中52~60点)となっています。ここ数年の試験では難易度が上がってきているため、60%以上の正答率で合格ラインに到達できるようです。
おすすめ学習テキスト・問題集
ここでは、CFP®資格審査試験に向けた学習教材を紹介します。
CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集/FPK研修センター株式会社


まず取り組みたいのがCFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集(FPK研修センター株式会社)です。
この問題集には、約300問の過去問題が、ポイントを押さえたわかりやすい解説付きで収録されています。実際の試験では、毎回似たパターンで出題される問題に加え、少しひねった新しい形式の問題も出題されます。
そのため、まずはこの精選過去問題集を使って、頻出パターンを確実に解ける状態にしておくことが重要です。スムーズに解答できるレベルまで仕上げておけば、本試験でも落ち着いて対応できるでしょう。
CFP®資格標準テキスト/NPO法人日本FP協会


過去問題集だけでは理解に不安が残る場合は、CFP®資格標準テキスト(NPO法人日本FP協会)を活用しながら学習を進めるのがおすすめです。
実際のところ、精選過去問題集を中心とした学習でも、合格ラインに到達することは十分可能だと思います。ただし、内容があいまいな分野や、どうしても理解しづらいテーマがある場合には、標準テキストで基礎から確認すると理解が深まります。
必要に応じて購入を検討してみるとよいでしょう。
CFP®資格審査試験問題集/NPO法人日本FP協会


試験直前の仕上げには、CFP®資格審査試験問題集(NPO法人日本FP協会)を使って、本番を意識した実戦形式の演習を行いましょう。
時間を計りながら過去のCFP®資格審査試験問題に取り組むことで、解答ペースや時間配分、見直しに使える時間を事前に確認できます。本試験で落ち着いて実力を発揮するためにも、試験と同じ流れで解く練習をしておくことが大切です。
CFP®資格審査試験問題集は、LEC東京リーガルマインド オンラインショップからだと割安価格で購入することができます。
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出題傾向と効果的な対策
試験では、生命保険分野から30問前後、損害保険分野から20問前後が出題される傾向があります。出題形式としては、保険証券や約款などの資料を読み取り、内容を正確に判断する問題が多く、加えて、基本的な商品知識や保険税務、法人契約における仕訳・経理処理についての理解も求められます。
限られた時間の中で確実に得点するためには、ポイントを押さえた効率的な学習が欠かせません。
「リスクと保険」では、生命保険・損害保険のいずれにおいても、約款や提案書、重要事項説明書、保険証券などの抜粋を読み解く問題が頻出します。
試験本番では、問題ごとに適切な時間配分を行い、必要な情報を素早く、かつ正確に抽出する力が重要です。そのためには、実際の出題形式に慣れておくことが欠かせません。
CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集などを活用し、繰り返し過去問を解くことで、資料問題への対応力を高めておきましょう。
焦らず、落ち着いて読み解く姿勢を身につけることが得点力向上につながります。
試験では、法人契約に関する仕訳や経理処理についての理解も求められます。この分野は、簿記の知識が前提となることが多く、初学者にとってはハードルが高く感じられるかもしれません。
独学で理解が難しい場合は、簿記に精通している人からアドバイスをもらうのも有効な方法です。第三者の視点で解説してもらうことで、理解が一気に深まることもあります。
わたし自身、日商簿記2級を保有している妻からアドバイスをもらいながら学習を進めたことで、法人契約の仕訳や経理処理への理解を深めることができました。
簿記については、こちらの記事で詳しく解説しています▼▼▼


リスクと保険試験に向けた勉強方法・学習のポイント


ここからは試験に向けた勉強方法や学習のポイントについて解説していきます。
一つひとつ解説していきます。
CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集を反復して学習
まずは、FPK研修センターから提供されているCFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集を反復して解くことが基本になります。
問題集を何度も解くことで、問題の種類や出題形式に慣れることができます。また、反復することで理解度と解答力を同時に高めることができます。特に、間違えた問題は必ず復習し、なぜ間違えたのか・正しい考え方はなにかを確認することが重要です。
この精選過去問題集には、約300問の問題がわかりやすい解説付きで収録されています。1周するのに30時間ほどかかると言われていますが、2周目・3周目と繰り返すうちに、解答スピードは自然と短縮されていきます。
本試験では、毎回似たパターンの問題に加え、新しい形式の問題も出題されます。そのため、この問題集は「考えずに手が動く」レベルまで仕上げておくことが理想です。
試験前には正答率が90%を超えるくらいまで、とことんやり込みましょう。
最新法令に合わせてテキストや問題集は毎年改訂されます。当然ですが、古いテキストや問題集では法改正なども含めた最新の知識を学ぶことができません。必ず最新のテキストや問題集で学習を進めましょう。
最新のテキスト・問題集の発売スケジュールは、こちらの記事を参考にしてください▼▼▼


理解を深める努力
ただ問題を解くだけでなく、なぜその答えになるのかまで理解することを意識しましょう。解法や理論の背景を押さえることで、応用問題にも対応しやすくなります。
精選過去問題集で学習を進めていると、理解に時間がかかる場面も出てきます。理解が難しいと感じたときは、テキストで内容を確認しながら学習を進めるのも有効です。ただ、それ以上に、身近に専門的な知識を持つ家族や友人、知人、同僚がいれば、積極的にアドバイスをもらうことがとても効果的です。
人に説明してもらうことで、自分では気づかなかった視点から理解が深まり、知識がしっかり定着しやすくなります。
わたし自身も、日商簿記2級保有の妻からアドバイスをもらいながら学習を進めたことで、理解が一段と深まりました。
常に質問や疑問を持ち、理解を深める努力をしましょう。
モチベーションの維持
CFP®資格審査試験は全6課目が設けられているため、1度に2課目ずつ受験したとしてもすべての課目に合格するまで1年以上の長期間に渡って学習に取り組まなければなりません。
つまり、気力・体力・集中力が重要がとても重要!
心が折れそうになったときは、CFP®資格認定後の自分の姿を想像しましょう。CFP®資格認定後のキャリアや仕事の道、自己成長の可能性、新たなスキルや知識の獲得、そして自分自身や周囲の人々への誇りなどイメージしてみてください。目標達成へのモチベーションが高まり、努力を続ける力になることでしょう。
試験直前にはCFP®資格審査試験問題集に実践形式で挑戦
試験直前の仕上げとして、CFP®資格審査試験問題集(日本FP協会)を使い、時間を計りながら実践形式で過去問に取り組みましょう。
本番と同じ流れで問題を解くことで、解答ペースや時間配分、見直しに使える時間を事前に把握することができます。試験当日に慌てず、落ち着いて実力を発揮するためにも、本番を想定した演習を一度は行っておくことが大切です。
資格試験前日の過ごしかたについては、こちらの記事を参考にしてみてください▼▼▼


リスクと保険 実際の受験体験談


ここからは、実際にリスクと保険を受験したわたしの学習教材と学習・受験費用、学習時間、受験結果などを紹介していきます。
生命保険会社に勤めるわたしは、リスクと保険の課目には絶対的な自信があったため、受験終盤に CFF®資格審査試験 6課目のなかでも特に難易度が高いと言われる金融資産運用設計との2課目同時受験することには早々に決めていました。
ここからは、実際にCFP®資格審査試験「リスクと保険」を受験したわたし自身の体験談として、使用した学習教材や学習・受験にかかった費用、学習時間、そして最終的な受験結果までを具体的に紹介します。
生命保険会社に勤務していることもあり、当初は「リスクと保険」には強い自信がありました。そのため、CFP®資格審査試験6課目の中でも特に難易度が高いといわれる「金融資産運用設計」との2課目同時受験を早い段階で決断しました。
この判断が結果にどう影響したのかも含めてお伝えしていきます。
金融資産運用設計試験合格のポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています▼▼▼


学習教材と受験費用|実際に使った教材とコスト感
実際に試験対策に使用した教材は以下の2点です。
- CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集
- CFP®資格審査試験問題集(過去 2回分)
受験料を含めて掛かった費用は以下のとおりです。
- CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集/0円
- CFP®資格審査試験問題集×2冊/1,540円
- 受験料/4,950円
※2課目受験割引適用 ※2024年度第1回試験より改定 - 交通費/約 6,080円
学習教材と学習・受験費用総額で約12,570円となりました。
CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集が0円となっているのは、同時期にCFP®資格審査試験を受験した同僚から譲り受けたからです。
CFP®資格審査試験は全6課目ありますので、CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集をすべて揃えるだけでもかなりの費用がかかります。同時期に試験を受験される方が身近にいれば、すでに合格した課目のテキストや問題集を交換して学習するのも良いでしょう。
CFP®資格にかかる費用については、こちらの記事で詳しく解説しています▼▼▼


合格までの勉強時間
わたしがCFP®資格審査試験に挑戦していた当時は、新型コロナウイルス感染症の流行期にあたり、不要不急の外出を控えるなどの行動制限がありました。その影響もあって、学習時間そのものは比較的確保しやすい環境にありました。
2021年11月に、不動産資産運用設計とライフプランニング、リタイヤメントプランニングの受験を終え、その後、年をまたいで2022年6月試験に向けて学習を進めました。試験日まで半年以上の期間はあったものの、今回は金融資産運用設計との2課目同時受験を選択していたため、学習の大半を金融資産運用設計に充てることになりました。
その結果、「リスクと保険」に割いた学習時間は約40時間程度にとどまっています。
生命保険会社に勤務していたこともあり、この課目については一定の実務経験に基づく自信があったため、学習時間を最小限に抑える判断をしました。
受験結果と振り返り
CFP®資格審査試験は、1回の試験で2課目ずつ受験してきました。その中で「リスクと保険」は、わたしにとって最終課目となる試験でした。
| 2021年度 第1回 | 2021年度 第2回 | 2022年度 第1回 |
|---|---|---|
| タックス | 不動産 | 金融 |
| 相続 | ライフ | リスク |
生命保険会社に勤務しているという背景もあり、正直なところ、試験前はこの課目をやや甘く見ていた部分があります。しかし実際に問題を解き始めると、想像以上に判断に迷う設問が多く、試験中に「これは油断していたかもしれない」と感じる場面もありました。
それでも、最後まで落ち着いて解答を進めた結果、試験後には一定の手応えを感じることができました。
| 2022年度第1回 | ||
|---|---|---|
| 課目 | 合格ライン | 自己採点 |
| リスク | 29/50 | 35/50 |
気になる試験結果は、初回受験で合格!50問中35問正答(100点満点中70点)と、合格ラインにはある程度の余裕をもって到達することができました。
振り返ってみると、「リスクと保険」は決して簡単な課目ではなく、実務経験があっても十分な対策が必要な課目だと改めて実感しています。
わたしのCFP®資格審査試験合格体験は、こちらの記事から▼▼▼


まとめ|リスクと保険に合格するためのポイント


今回は、CFP®資格審査試験のリスクと保険の難易度・合格率や傾向と対策、勉強方法、学習のポイントなどを解説してきました。
「リスクと保険」では、生命保険分野・損害保険分野のいずれにおいても、保険証券や約款などの資料を正確に読み解く力が求められます。あわせて、基本的な商品知識や保険税務、法人契約における仕訳・経理処理についての理解も欠かせません。
一見すると取り組みやすそうに見える課目ですが、実際には決して難易度が低いわけではなく、油断すると失点しやすい課目です。過去問演習を中心に、出題形式に慣れながら、確実な対策を積み重ねていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。









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