CFP®資格審査試験合格のポイント | タックスプランニングの難易度・勉強法を徹底解説!

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こんにちは、ファイナンシャルプランナーの hiro です。

FPの資格の最高峰に、日本FP協会から認定されるCFP®(Certified Financial Planner)があります。CFP®は、民間資格ながら世界 25ヶ国・地域で認められる国際資格です。CFP®認定者になるためには、全 6課目のCFP®資格審査試験に合格する必要があります。

そこで今回は、CFP®資格審査試験のタックスプランニング課目の難易度や学習のポイントに解説していきます。

この記事はこんな方におすすめ
  • タックスプランニングの受験を考えている
  • 試験の難易度や合格ライン、おすすめの学習教材を知りたい
  • 試験に向けた学習のポイントを知りたい
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タックスプランニングでは、税金に関する総合的な知識が求められます。

残りの 5課目すべてに精通していると言われるタックスプランニングですので、しっかりと学習を進めていきましょう。

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目次

タックスプランニング 試験日程と難易度・合格率

タックスプランニングでは、税に関する総合的な知識が求められます。所得税、地方税、法人税、消費税などの税額計算のほか、確定申告・青色申告などの各種税務手続きや財務諸表の読みこなし、損金不算入や繰越控除、役員給与などに関する法人関係、個人・法人の基本的な税金の仕組みについての知識などが必要となります。

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残りの 5課目すべてに精通していると言われるタックスプランニングですので、最初に学習するのが効果的です。ここでしっかりと学習しておきましょう。

CFP®資格審査試験日程

CFP®資格審査試験は、6月と 11月の年 2回実施されています。タックスプランニングの試験日程を確認してみましょう。

スクロールできます
試験時間試験課目
試験第1日目
各120分
9:30~11:30金融資産運用設計
12:30~14:30不動産運用設計
15:30~17:30ライフプランニング・リタイアメントプランニング
試験第2日目
各120分
9:30~11:30リスクと保険
12:30~14:30タックスプランニング
15:30~17:30相続・事業承継設計
参照:日本FP協会 (jafp.or.jp)

試験は全 6課目を 3課目ずつ 2日間にわたって実施されますが、タックスプランニングは、試験第 2日目の 2時限目に予定されています。

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受験地から離れた地域から来場される方は、できるだけ交通費をかけないように受験課目をまとめることも検討しましょう。

受験地

札幌、仙台、水戸、宇都宮、埼玉、千葉、東京、神奈川、新潟、富山、金沢、松本、静岡、名古屋、京都、大阪、松江、岡山、広島、高松、松山、福岡、熊本、那覇
※2024年度第 1回試験から受験地が増設されています。

タックスプランニング 難易度

まずは直近 3年間の課目ごとの難易度・合格率を確認してみましょう。

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課目2021年度
第2回
2022年度
第1回
2022年度
第2回
2023年度
第1回
2023年度
第2回
2024年度
第1回
金融37.0%34.3%31.4%30.7%33.4%29.5%
不動産35.4%37.1%38.5%35.8%38.1%36.5%
ライフ38.3%35.9%36.8%35.6%35.4%31.0%
リスク41.0%34.8%36.2%31.8%35.3%35.7%
タックス37.5%36.0%36.7%39.0%35.6%36.1%
相続35.0%39.8%38.4%31.4%34.3%37.9%
参照:日本FP協会 (jafp.or.jp)

課目ごとに平均合格率の高い低いはありますが、直近 3年間の CFP®資格審査試験のすべての課目を平均すると合格率は 36.0%となります。

上記の表から直近 3年間の課目ごとの難易度・合格率の平均合格率を確認すると、平均合格率が低く難易度が高い順から以下の順になります。

  • 金融資産運用設計/合格率 33.0%
  • ライフプランニング・リタイヤメントプランニング/合格率 36.0%
    リスクと保険/合格率 36.0%
    相続・事業承継設計/合格率 36.0%
  • 不動産資産運用設計/合格率 37.0%
    タックスプランニング/合格率 37.0%

直近 3年間の CFP®資格審査試験の課目ごとの合格率を平均すると、一番合格率が高く難易度が低い課目は不動産資産運用設計とタックスプランニングの合格率 37.0%という結果になりました。

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実務経験の有無や自身の得意不得意などを考慮する必要がありますので、参考程度に留めてください。

タックスプランニング 試験傾向とテキスト・問題集

試験に向けた学習を始める前に、合格ラインやテキスト・問題集、試験傾向を確認しましょう。

これからタックスプランニングを受験される方は参考にしてください。

目指すべき合格ラインを確認

ここで直近 3年間のタックスプランニングの合格ラインを確認してみましょう。

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2021年度
第2回
2022年度
第1回
2022年度
第2回
2023年度
第1回
2023年度
第2回
2024年度
第1回
合格ライン27/5033/5033/5031/5027/5028/50
参照:日本FP協会 (jafp.or.jp)

直近 3年間の合格ラインは、50問中 27~ 33問(100点満点中 54~ 66点)となっているようです。60%の正答率では不安なため 66%以上の正答率は目指したいですね。

学習テキスト・問題集

ここでは、CFP®資格審査試験に向けた学習教材を紹介します。

CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集/FPK研修センター株式会社

FPK-Shop より画像引用

まずは、FPK研修センター株式会社から発行されている CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集は必須です。

約 300問の問題がわかりやすい解説付きで出題されています。実際の試験では、パターン化されている問題と、新しい形式で出題される問題とがありますので、すくなくともこの精選過去問題集はスムーズに解けるようにしておく必要があります。

CFP®資格標準テキスト/NPO法人日本FP協会

日本FP協会 (jafp.or.jp) より画像引用

自信がない課目は NPO法人日本 FP協会から発行されている CFP®資格標準テキストで確認しながら学習を進めましょう。正直、CFP®精選過去問題集を活用した学習で十分合格ラインに到達できるかと思われますが、特に不安を感じる課目があれば購入を検討されてみてはいかがでしょうか。

CFP®資格審査試験問題集/NPO法人日本FP協会

日本FP協会 (jafp.or.jp) より画像引用

試験直前には、こちらも NPO法人日本 FP協会から発行されている CFP®資格審査試験問題集で、時間を図りながら実戦形式で過去の CFP®資格審査試験問題に挑みます。本番前に解答ペースや時間配分などを確認しておきましょう。

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CFP®資格審査試験問題集は、LEC東京リーガルマインド オンラインショップからだと割安価格で購入することができます。

\ 日本FP協会が発行する過去本試験問題集を販売 /

LEC東京リーガルマインド オンラインショップ

傾向と対策

タックスプランニングでは、税に関する総合的な知識が求められます。所得税、地方税、法人税、消費税などの税額計算のほか、確定申告・青色申告などの各種税務手続きや財務諸表の読みこなし、損金不算入や繰越控除、役員給与などに関する法人関係、個人・法人の基本的な税金の仕組みについての知識などが必要となります。

そのなかでも特に出題項目が多い分野は以下のとおりです。

POINT
所得税・地方税

タックスプランニングの過去問題の出題内容を確認すると、この所得税の出題項目が試験の 60%以上を占めます。

各種所得(利子所得・配当所得・不動産所得・事業所得・給与所得・退職所得・山林所得・譲渡所得・一時所得・雑所得)の計算や損益通算と損失の繰越控除、所得控除(雑損控除・医療費控除・社会保険料控除・小規模企業共済等掛金控除・生命保険料控除・地震保険料控除・寄付金控除・寡婦控除/ひとり親控除・勤労学生控除・配偶者控除・配偶者特別控除・扶養控除・基礎控除)、所得税の計算、所得税の申告と納付など、一般的には少し難しいと感じる方も多いかもしれません。

所得税の法律やルールは複雑な場合もありますが、基本的な概念を理解すれば、その後の学習もスムーズに進めることができます。重要なポイントをしっかり押さえることが大切です。

損益通算の対象となる所得は、不動産所得・事業所得・山林所得・譲渡所得の損失です。頭文字を取って「不・事・山・譲(富士山上)」と覚えましょう。

また、日常生活に直結する問題も多く出題されます。例えば、雑損控除・医療費控除・寄付金控除や住宅借入等特別控除など、確定申告をすることによって所得税の還付を受けることができる場合があります。ここでしっかりと学習することで、誰の相談に対してもスマートにアウトプットできることでしょう。

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資格取得後の自分の姿をイメージし、モチベーションを高めましょう!

POINT
法人成り・法人税等

法人成りや役員と法人の取引、法人税など、所得税に次いで出題項目が多い分野です。

租税公課の取扱いや貸倒損失の取扱い、減価償却費・中古資産・資本的支出の取扱いなど、一般的には専門的で複雑な項目です。正直、内容を 100%理解し問題を解くことは難しいかもしれません。

反復して学習を進め、理解するためのアプローチと対策を考えるなど、算出方法やパターンを習得することで難易度を下げることができます。

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タックスプランニング試験に向けた勉強方法・学習のポイント

いよいよここからは、試験に向けた勉強方法や学習のポイントについて解説していきます。

一つひとつ解説していきます。

CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集を反復して学習

まずは、FPK研修センター株式会社から発行されている CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集を反復してやり込みましょう。

問題集を何度も解くことで、問題の種類や出題形式に慣れることができます。また、反復することで自身の理解度や演習の能力を向上させることができます。さらに、間違えた問題に対しては復習を行い、正しい解法や考え方を確認することも重要です。

この CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集は、約 300問の問題がわかりやすい解説付きで出題されています。1周するのに 30時間かかるとも言われています。2週目、3周目と反復してやり込むことで徐々に時間が短縮されていきます。実際の試験では、パターン化されている問題と、新しい形式で出題される問題とがありますので、すくなくともこの精選過去問題集はスムーズに解けるようにしておく必要があります。

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試験前には正答率が 90%を超えるくらいまで、とことんやり込みましょう。

最新法令に合わせてテキストや問題集は毎年改訂されます。当然ですが、古いテキストや問題集では法改正なども含めた最新の知識を学ぶことができません。必ず最新のテキストや問題集で学習を進めましょう。

理解を深める努力

単に問題を解くだけでなく、解法や理論の背景を理解することも忘れずにやりましょう。

精選過去問題集で学習を進めていくなかで、理解が難しいときがあります。そんなとき、テキストなどで確認しながら学習を進めていくことも有効ですが、もし専門的な知識を持った家族や友人・知人、同僚などが身近にいれば、その方にアドバイスいただくことが非常に有効です。

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わたしの場合、CFP®認定者の同僚、そして日商簿記 2級保有の妻が身近にいたため、アドバイスをいただき理解を深めることができました。

常に質問や疑問を持ち、理解を深める努力をしましょう。

モチベーションの維持

CFP®資格審査試験は全 6課目が設けられているため、1度に 2課目ずつ受験したとしてもすべての課目に合格するまで 1年以上の長期間に渡って学習に取り組まなければなりません。

つまり、気力・体力・集中力が重要になってきます。

心が折れそうになったときは、CFP®資格認定後の自分の姿を想像しましょう。CFP®資格認定後のキャリアや仕事の道、自己成長の可能性、新たなスキルや知識の獲得、そして自分自身や周囲の人々への誇りなどイメージしてみてください。目標達成へのモチベーションが高まり、努力を続ける力になることでしょう。

試験直前にはCFP®資格審査試験問題集に実践形式で挑戦

試験直前には、NPO法人日本 FP協会から発行されている CFP®資格審査試験問題集で、時間を図りながら実戦形式で過去の CFP®資格審査試験問題に挑みます。本番前に解答ペースや時間配分などを確認しておきましょう。

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タックスプランニングを受験して

ここからは、実際にタックスプランニングを受験したわたしの学習教材と学習・受験費用、学習時間、受験結果などを紹介していきます。

同僚のCFP®認定者から「すべての試験に関連してくるから、まずは『タックスプランニング』から受けたほうがいい」との助言をいただいたことから、全 6課目あるCFP®資格審査試験の一番最初にこのタックスプランニングの受験を選択しました。

学習教材と学習・受験費用

実際に試験対策に使用した教材は以下の 3点です。

  • CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集
  • CFP®資格標準テキスト
  • CFP®資格審査試験問題集(過去 2回分)
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初めての CFP®資格審査試験の受験ということもあり、考えられる教材はすべて揃えたという感じです(笑)

受験料を含めて掛かった費用は以下のとおりです。

  • CFP®受験対策 FPKオリジナル 精選過去問題集/3,900円
  • CFP®資格標準テキスト/2,530円
  • CFP®資格審査試験問題集×2冊/1,540円
  • 受験料/4,950円
    ※2課目受験割引適用 ※2024年度第1回試験より改定
  • 交通費/約 3,040円

学習教材と学習・受験費用総額で約 15,960円でした。

CFP®資格審査試験は全 6課目ありますので、受験を検討されている方は参考にしてください。

学習時間

わたしがCFP®資格審査試験に挑戦した当時は、ちょうど新型コロナウイルス感染症が流行している時期で、不要不急の外出を控えるなど行動制限がかかっていたこともあり、学習時間は十分に確保できました。

受験日を 6月に設定し、試験日 2ケ月前となる 4月から学習を始めました。相続・事業承継設計との 2課目受験でしたが、タックスプランニングだけで約 80時間は試験対策に取り組みました。

受験結果

試験は 1度の試験で 2課目ずつ受験していきました。

2021年度
第1回
2021年度
第2回
2022年度
第1回
タックス不動産金融
相続ライフリスク

実際にタックスプランニングの試験を受験した感想としては、新しい形式で出題された問題にはすこし戸惑いましたが、対策をしてきた問題は取りこぼさないように解けたので、ある程度の手ごたえはありました。

2021年度第1回
課目合格ライン自己採点
タックス33/5036/50

試験結果はみごと 1度の受験で合格ライン到達! 50問中 36問正答(100点満点中 72点)と、まずまずの結果で合格することができました。

まとめ | タックスプランニング

今回は、CFP®資格審査試験のタックスプランニング課目の試験範囲と対策のポイントを解説してきました。

タックスプランニングでは、税金に関する総合的な知識が求められます。残りの 5課目すべてに精通していると言われるタックスプランニングですので、しっかりと学習を進めていきましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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この記事を書いた人

FP技能士1級認定
CFP®認定(日本FP協会認定)
金融業界在籍28年目
培った知識と経験を発信します!

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